寒空 凍
◆陣営:Evil
◆名前:寒空 凍(さむぞら こごえ)
◆性別:男
◆年齢:12?
◆身長:128cm
◆ステータス
【HP/8、攻撃/8、魔適/9、耐久/5、魔耐/5、敏捷/1(+18)】
◆装着スキル / SP:300(+170)
◆
個人ページ
ほんのり青みがかった柔らかな銀色の短髪は、少しだけ癖がある。
冬の曇り空を映したような大きな瞳はいつも伏し目がちであり、
髪と同じ銀の睫毛に縁取られている。
透けるような白い肌は、いっそ寒々しいほどで、
どちらかといえば女の子のように見える、可愛らしく整った顔立ちに
吹雪にかき消されてしまいそうな儚さを覚えるだろう。
首の付け根には、小さな魔法陣が刻まれている。
ぼんやりとした無表情でいることが多く、
ぽつり、ぽつり、零すような喋り方をする。
その小さな体躯にそぐわない、大人びた雰囲気を纏っているものの
嬉しいとき、息と共にほ、と笑みを零す子どもらしい一面もあるようだ。
記憶を喪失している現状に居心地の悪さを覚えており、
無自覚のうちに焦燥感さえ抱いている。
ただそれは無くした記憶を思ってというより、
もっと別の何かに対してのような気がする、らしい。
◆返還記憶-----
家のなかにいると、よく殴られたし、怒られたから、
だから自然と、家のすぐ外で遊ぶようになった。
その日も僕は、自分で作った氷を並べて
ばらばら、ばらばら、散らばして。
それを踏みつけたのは、大きな足。
僕を押さえつけたのは、大きな手で、
僕を抱え上げたのは、大きな腕だった。
やだ、いやだ、こわい、こわい、こわいやだやだこわいやだたすけてだれ、どこにつれていくの、ぼくをどこにつれていくのだれたすけて、
たすけておかあさんって家に手を伸ばしたら自然と窓に目がいって、
そして、
目が、のぞいていた。
窓の外から、こっちを見ていた。
なにもせずに、じっと
僕が連れ去られるのを、ただ見ていて、じっと、
じっと、
あ、
あ、ぁ、ぁあ、あ、ぁ、あ、あ、あ、ぁ、あ、あ、あ、ああ、ぁ、ぁ、あ、ぁ、あ、ああ、あ
さむい
い っ しょ に、い、き た、い ?
声が出しにくいから、唇の動きだけで伝えれば、
ゆっくりと顔を上げた彼女、目に涙をにじませた彼女は頷いた。
だからぼくはおおきな氷をつくって、ぼくと、彼女をつらぬいて、
ねえ、セイ
白が割れる。黒がやってくる。
視界をさえぎられる瞬間、──セイの声を聞く。
………セイ。
いっしょ だ、ね
ああ とても、あたたか、い。
踊るように落ちて来た黄色の葉をつい目で追う。
秋は、綺麗だ。たくさんの色で、樹が染まるから。
それになんだか、静かな気がする。
ガタリ、音がした。
後ろがなんだか騒がしい。漏れ聞こえる声、声。
逃げた、商品、二人、女、金髪、黒髪。
隣にいる男の人と顔を見合わせ、頷く。
……僕たちの出番、なんだろう。