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成功すると、少女は探索者の言葉を受け入れる。
だが、雨を止めない限り、白い稲妻が少女を狙おうとするだろう。
少女は礼を言い、ゆっくりと手を組んで、探索者を箱庭に還す。
探索者は少しずつ微睡み始める。ロールが終わり次第、眠りにつく。
意識が落ちる直前、最後に声を聞くだろう。悪夢のネタ晴らしだ。
「……、ありがとう。美しい色を持った君は素敵だね。
出会いが喜びを生んだ、それは無駄じゃないと言い切れる」
「ただ、……、ごめんね。
いつ罰を受けるかと思っていたけど、そろそろかもしれない。
私自身の力は弱まっている、雨も無理に呼び出すしかなかった」
「本来在るべき居場所へ、君を送ろう。
願わくば、ここから帰っても変わらないよう、祈るよ」
「私は哀しみを司る悪夢の性質を持つ。
私がいる限り、全てを幸せにすることはできない」
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探索者は夢を見る。
水色の少女がいる、探索者が望んだ結末通りの夢を。
何か崩れる音がした瞬間、それが誰なのかもわからないまま、目を覚ます。
青空と木々を映す水溜まりが、近場に一つ広がっていた。
木陰で眠っていた理由も分からないが、何故か気持ちが晴れたように清々しい。
各々の日常は、鮮やかに色付いていた。
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※探索者の行動により、流れが変わる。
【手錠を壊さない場合】
白い稲妻が再び唸り始め、少女に影を落としていく。
少女の頭上で、今にも彼女を貫こうと音が鳴る。
少女は死ぬ前に力を振り絞り、探索者を還すだろう。
もし稲妻に打たれるのなら、少女の身は真っ黒に染まって傾き――
この場合、探索者は夢を見ることなく目を覚ます。
【手錠を壊し、少女を自由にする】
探索者も少女も天候を雨以外に変えられる。
雨が降る限り稲妻は現れる。望み次第で少女が雨を退けてもいい。
【説得の内容に恋人のことを含み、その後、少女が「彼に会いたい」と言う】
夢の内容が変化する、<エンディング:雨恋>へ
【雨の降る塔の頂上で、スキル「あまごい」を使用する】
<エンディング:悪夢>へ
【雨に沈められる以外の条件で、誰かが死ぬ】
<エンディング:I>へ
【以下、全ての条件を満たす】
・ヒーリングかアイの実を少女に使用。(少女は本来の力を取り戻す)
・探索者が「世界に色を与えればいい」と提案する。
・説得か甘言に成功する。
・手錠を壊し、雨を止ませる(他の条件を満たしていれば、少女が行っても良い)
<エンディング:色合い>へ
少女は目を見開き、名をくれた君をただ見つめる。
ふと、涙を一粒落とした。
その片手で受け止めた涙は、一つのネックレスに変わる。
「君は、優しい希望を与えてくれるんだね」
君へそのネックレスを渡すだろう。
【rain‐bringer "○○"】※稀少報酬(※取得済
落としても割れない、透明な水色を誇るネックレスだ。
耳を澄ませば優しい雨音が聞こえる。
所有者は少女とのひと時をいつまでも覚えていられるだろう。
だが、雨のノイズにかき消されたように、その時の音や声は一切分からない。
ダンジョンに持っていけば、雨による悪影響を受けない。(GM裁量)
また、「あまごい」をSP消費無しで取得可能。
「水濡れ」を所有者のみ無効、「あまごい」における状態異常の陥りやすさ、
及び水属性以外の魔法使用時効果も所有者のみ無効とする。
※○○には与えた名が入る。
セッション終了後、一番初めに見破った探索者の手首についている。
【アクマアイム】※稀少報酬(※取得済
決して砕けない、手錠型の灰色チェーン。
セッション中一度だけ、所有者が「悪夢」だと思うことを吸収し、覆す。
死は生となり、絶望は希望となる。ただし、範囲は一人分のみ。
状態は直前のものに戻るとし、「悪夢」を見てしまったのだろうと思うだろう。
吸収すれば黒く染まる。
吸収したものをそのまま、任意で対象一人に使用できる。
死であれば死を、絶望であれば絶望を。
これに対し、相手は「回避」「受け流し_素手」「受け流し_武器」で反応できない。
使用が終われば灰色に戻り、セッション終了まで使えなくなるだろう。
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