飾弓 柔一
◆陣営 : Evil
◆名前 : 飾弓 柔一 (かざりゆみ じゅういち)
◆性別 : 男
◆年齢 : 18
◆身長 : 170cm
◆初期ステータス
【HP/9、攻撃/8、魔適/8、耐久/10、魔耐/8、敏捷/5】
◆装着スキル / SP : 300
◆
現在ステータス/SP
◆
個人ページ
癖の強い白髪はほんの少し長め。
その双眸は紫色をしているが、左目は前髪に隠されていてほとんど晒されることがない。
細身というより貧弱。
肌はほとんど外に出ていないのではないかというぐらい青白い。
その右頬から左頬にかけて転々とそばかすが散っている。
悪に染まりきるほどの度胸もなくて、
正しさを押し通すほどの自信もなく、
正論を唱え続けるほどの気力もない。
臆病で、優柔不断で、惰弱で、脆くて、か細く、不甲斐なく、情けない。
いつだって弱者な男の子。
記憶を喪失しているこの現状への怯えがとても強く、焦燥感すら覚えている。
一刻もはやく全てを思い出したいと願っているようだ。
◆返還記憶-----
学校に行くのが怖くなった。
外に出るのが怖くなった。
すれ違う人たちの目が、俺を見る人の視線が、全部全部俺を嗤っているような気がして。
俺を哀れんでるような気がして。
やめろ
やめろよ
やめろっつってんだろ
俺をそんな目で見るなよ
俺は、かわいそうなんかじゃない。
仏教、キリスト教、イスラム教、神道・・・。
たまに耳にすることはあるし、存在を知ってもいるけれど、
俺たちには別に関係のない世界だった。
普通の日々のなか、何も考えずに、ただ通学路を歩いていた。
「ま、というわけで、説明終わり!」
にっと笑うこいつの顔を見ながら、俺の胸に
どろり、暗くて冷たくて、重い気持ちが溢れ出る。
こいつのことだから、本当にやってのけたんだろう。
昔から頭が良かったこいつのことだから、
頑張りたいときに、頑張れるこいつのことだから、
自由を手に入れたくて、自由な場所を手に入れたくて、
そして。
女の子なのに。
昔は、あんなに気弱そうだったくせに。
それなのに俺は、俺だって、だけど、わかってる、
でも、それでも俺は。
ぎゅ、と床についた拳を握る。
俺は、
小1の頃、席替えで隣同士になったのが始まりだった。
そもそも前から、少し気になってはいたんだ。
テストではいつも一番で、よく本を読んでいて、
難しい質問も簡単に答えてて、
でもいつも、何か怖がってるみたいにおどおどしてる。
変な奴。でも、いい奴っぽいことも知っている。
よく花壇の水やりや、当番の奴が忘れた餌やりやってるの見かけてたし。
頭良くて、えらいやつなのに、なんでよく俯いてんだろ。
なにを怖がってんだろ。
友達増えれば、怖いことなくなるかな。
そう、思った俺は、隣同士になったあいつに声をかけて、
・・・まさかこんなに長い付き合いになるとは、思わなかったけど。
こんなに変わるなんて、思わなかったけど。
なあブルックリン、・・・怖いのが増えたのは俺の方だ。
時々、あの日を夢に見る。
スピーカーから聞こえる声、俺を見つめる目、痛いぐらいに静かな教室。
時々、もしもを夢に見る。
あのまま何事もなく小学校に通っていたら、中学校に入学していたら、高校に行ってたら。
そんな、どうしようもない現実を夢見ては、………俺は、ここに籠もったままだ。
母さんはゆっくりでもいいって言ってたけどそんなわけない。
わかってる、わかってるのに、俺は