花表 さなえ
◆陣営:Evil
◆名前:花表 さなえ (とりい −)
◆性別:女
◆年齢:18
◆身長:172cm
◆体重:63kg
◆血液型:不明
◆ステータス
【HP/7(+5)、攻撃/2、魔適/8(+27)、耐久/9、魔耐/6、敏捷/3(+3)】
◆装着スキル / SP : 300(+390)
◆
個人ページ
◆外見
色白の肌
ミルクティブラウンの髪
ナイルブルーの瞳
北欧系のクウォーター
美しく整った顔立ち
スラッとしたモデル体型(YES八頭身)
◆性格
温和な性格で雨を好む。
誰に対しても敬語を使い、物腰やわらかな態度で微笑みを絶やさない。
滅多なことでは怒らず、また泣くこともないが、
誰かをからかったり、悪戯っぽく笑って見せることはある。
紳士的だが、さっぱりした物言いをする。面倒事は苦手。
無意識にフェミニストな一面を垣間見せる。
妙に大仰な喋り方をすることがあるのは、
記憶の在りし彼女の本業が舞台役者だったからだ。
本人も多少の疑問は感じているようだが、
体に染み付いた癖というのはなかなか取れないらしい。
「花に表と書いてとりい、名はさなえと申します。以後お見知り置きを」
「雨は好きかい?私は好きだよ、……心が落ち着くからね」
「おいで、ハニー。一緒に行こう」
記憶を失ったことに対し不安感を募らせており、
それを隠したいが故だろうか、警戒心が強くなっている。
◆返還記憶-----
目の前にいるこの、私と同じ顔をした男のことが
大嫌いで、疎ましくて、それから、……怖くて
でも、それよりも、なによりも、愛おしくて。
ああきみに、会えてよかった。
「君ではプリマにはなれないだろうね」
と言われた。
ひどい話だ、私は、それになりたくて
私は、今までそのために、こんなにもたくさん
努力をして、プリマになりたくて
私、私は、あのステージの、真ん中に立ちたくて
今まで頑張ってきたのに、そんな、ひどい
ねぇ、はやて、ひどいの、先生ったら、
頑張ってるのに、先生はあんなことを言うの
はやて、ねぇはやて、はやてなら
「姉さんは、本当にダメなひとだなぁ」
――――――……どうして。
……いやだ、いやだ、聞きたくない!
やめて!嫌い!大っきらい!!
「あなたなんて、はやてじゃないわ!!」
私は、いつも使命を課せられている。
「演じ切らなければならない」と。
ステージの真ん中に立った以上、
私はXXXであり、この舞台の主役なのだから。
観客の前で演じ切らなければ。
だって、私がこの舞台の。
ある日は、おとうさんのせなかにぶつかっておどろかせてみた。
ある日は、おにわでアリの巣にみずをそそいでみた。
ある日は、ちょうのハネをもいでみた。
ある日は、おかあさんのネックスレスをかくしてみた。
ある日は、ねこのしっぽをふんでみた。
怒られることもあったけれど、ああ、なんてたのしかったのだろう。
だって、となりにはいつも、きみがいたから。
私は、彼の“ダメな人”であることから、きっと逃げられないのだろう。
ずっと昔から。今も、そしてこれからも、
彼が彼である限り、私が彼の姉である限り、
……愛しく、愚かな、弟よ、
お前が忘れてもこれは、私が私を縛るための、罰なのだと、思うよ。
ああ、あ、あああ、
あああああ、あああ、あ、ああ、
わたしは なんて
こと
を
ご めんなさい ごめ ん なさい、 あ
ゆる して 、み ないで、
そんな かおを、 しない で、
お こら ない で 、 なか ない、で
「あは、…………姉さんは、ほんとうに」
「私が置いていってしまったのだ」と
気付いたのはもう随分と経ってしまってからの話だ。
5年ぶりに再会したあの子は、
私の知らない顔で笑っていた。
いや、あの子の本当の笑顔など最初から知らなかったのかもしれない。
だって、
あの子はずっと、
私とおなじ顔をして笑うのだと思っていたから。
隣に並んで、おなじ顔でちがう笑い方をするあの子に、
今度は私が置いていかれる。
行かないで
行かないで
お願いだから、なんて、
とてもじゃないけど、言えるわけが無かった。
目の前に広がったのは、深い青みを帯びた紫の空。
今まさに、ちょうど、太陽が沈みきろうとしているその刹那を切り取った色。
反対側からは夜がじんわりと侵食してきている。
うっすらと星が見えてくる、……もうすぐ、夜が来る。
そう、それから
そこに確かに、“ ”はいた。
覚えてるよ、
だからさよなら。また、どこかで
呆れたように、からかうように。
私を優しく起こしてくれた指先。
肩に預けられた頭の重み。
交わされる言葉の、軽やかな縛め。
それは、水面の上辺だけをなでるような心地。
居心地の良い距離感。
その先に居る彼女は確かに私を愛おしく思っていたし、
私も彼女を、愛おしく思っていた。
だからこそ、君は私の親友であり、
だからこそ、私の、君への感謝はつきないのだ、と。
いつも通りの朝だった。
彼女は紅茶を入れながら、優しく私を起こしてくれる。
他愛ない会話を繰り返しながら朝食をいただく、穏やかな朝だ。
だから、彼女が不意に“そんなこと”を言っても、動揺しなかったのかもしれない。
……いや、動揺しなかったなんて、嘘だけれど。
けれど、私はあの時、取り乱すべきではなかった、……そうでしょう?
ただの世間話のように、聞いて、私はいつもの通りに、答えるだけ。
大丈夫さ。
私なら、君の騎士にも、死神にもなれるよ。
君が死ぬまで、君の秘密も、君のことも、守ってみせるよ。きっと。