アリス紛失

あの日から毎日寮で過ごしていたらもう11月だ…



しかも最近“アリス紛失”者が出たとか…
ズット引きこもって居た為まったく情報がない。




だから今日は久しぶりに本部に行って話を聞こうかなーと…
多分教えてくれるハズ…



てな訳で(どんな訳とか言わない)
本部に来た訳ですが…
早速、嫌な奴の後ろ姿を見つけた。















「朝月…?」



『…げっ』





しまった…
これは不味い



そう思い逃げようと思ったら腕を掴まれた。





『………離せ



「相変わらずつれねーなぁ…」



『だから離せよっ!…ってさり気なく腰に手を回すな!!





バコッッ





『で?何でここにいるの?殿内』



殿「あ?…あぁ仕事が急にキャンセルになってよ」



『ふーん…これからどこに行くつもり?』



殿「…お前が行こうと思ってる所?」



『……とりあえず私に外の事教えてくれる?アリス紛失とか』



殿「……デートしてくれるなら良いぜ」



『………………分かったわ』



殿「どれだけ俺のこと嫌いなんだよ」



『特力の教室につくまでには知ってる事教えなさいよ…』



殿「分かったよ」




















それから特力に着くまでアリス紛失に話を聞いた。



あー…そろそろ私が視た事が現実になろうとしてる…
さぁ…死へのカウントダウンの始まりだ。





殿内の話を聞き流していたら特力に着いた。
(最終的に「デートいつする?」的な会話になった為)





バンッ





殿「お久ーっ…あれー何だよまだ誰も来てねーの?」





中に入ると確かに誰もいない…
いや、蜜柑がいる。





殿「………誰お前?」



『……………』





とりあえず関わりたくない。



そう思い私は離れた所から蜜柑を見ていた
(殿内?なにそれ?オイシイノ?)





ガチャ…





翼「ちわーす…うわっ何だこの部屋!」



美「あれ…」



翼「ん」



殿「おーー翼ーー」





翼が殿内に気付いた瞬間ものすごく嫌な顔をした。
当たり前か…





メ「あっ殿来てるーーっめずらしーーー」



蜜「あ、翼先輩」



翼「今すぐそいつから離れろ蜜柑」



蜜「へ」





皆さん私は無視か!?
とか思っていじけていたら野田先生が来た。





野「おや?どうしたんですか?」



『いやー…最近ズット引き篭っていたんですけどね?久しぶりに外に出たら殿内に会ったんで……まぁ良い情報はいただきましたが』




野「そうですか…」





野田先生に笑いかけて私は美咲の所に行った。
そしたら美咲が殿内に捕まっていた



なんか分からないが殿内の膝の上に乗せられた





『ちょっ離せよ!』



殿「そっか棗の……て事はお手つきかぁ……」



『蜜柑と棗で変な想像すんなよっ』ジタバタ



翼「おい…そこの外道



美「汚されちゃうからあっち行こうなーー」



『だから離せっつうの!!』ジタバタジタバタ



殿「そう言うなって……そういや棗っていえばあいつ体大丈夫なの?」



『………』ピタッ



蜜「え……体?」




殿「最近病院通いしてるってきいたからどっか悪いのかと思って…確か朝月お前もそうだよな?」



『…さぁ?何のことやら?』



蜜「……ウチ何も知らん…」



翼「………」





私は何とか殿内から逃げ野田先生の方に行った





メ「そーいや殿先輩“アリス紛失事件”の話何か知ってる?」



殿「ああそれ…俺もそのせいで急遽、仕事キャンセルにさせられたんだよなー」



美「中等部に紛失者が出たって噂は本当!?」



殿「え…ああ………んなわけねーじゃん」



「「「ほんとに!!」」」



『……』



[ 43/81 ]

[*prev] [next#]
[モドル]




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -