兄妹

結局あれから棗を見つけられなかった実奈。



とりあえず暇だからブラブラ周る事にした…
多分、翼は特力に戻ったと思う。





ギギギギギー



ドガガ…






『…事故か』





一応事故があった所に行く。





『何だ…昴がもう来たんだ』





昴は怪我をした人にアリスを使った…





昴「怪我の状態はどうですか」


「え…あ、い…痛みが…」



『さすがねー…』





何となく昴の方に行く。





昴「このアトラクションの責任者をよべ」



「す…すみませんっ」



昴「この事故の原因は?」



「み…みんなその時は忙しくて…原因は只今調査中ですっそ…その…念力者がハードワークで疲れてたので…多少注意散漫だったかも…あ…わぁ



昴「何にしろお前達の注意散漫がこんなに多くの被害者をだしたんだ、これが彼らの受けた痛みのほんの一部だ、十分に反省と謝罪をし以後二度とこんな事が起きないようにしろ」



「は…はい…っ」



委「……彼はもう1つ「癒し」と表裏一体の力を持ってて「痛み」を記憶してそれを第三者に還元する力」



『彼は人望厚いけど彼のアリス同様にその冷徹さに恐れを抱く人も少なくない』



蜜「実奈先輩!!!?」



『ハロー!』





蜜柑達の方へ行き会話に参加していたら昴の付き人擬き?の声がした





「おいそこの初等部道をあけろ」





蛍は中等部の奴を無視して昴に話しかけていた





蛍「……はじめまして」



昴「………はじめまして」




「…え…今井先輩?」





中等部生が蛍に突っかかるのを昴が制し





昴「これは妹だ………多分」





そう言った…





「「「えぇーーーーー」」」






その後はまぁ…とりあえず集団とは一緒にいたくないから私は離れた所で身を潜める。



多分…長話になるだろうしね。


































蛍「何で父や母に一度も会おうとしないんですか模範生なら望めば面会の機会はあったハズなのに手紙だって一度も…」



昴「…両親がこの世に僕を産みおとしてくれた事には感謝しているしかしそれ以上でも以下でもない、もうお互い住む世界の違う人間だ特に面会する必然性を感じたことはない」





不器用め…
私は昴の元に行き





『昴…』



昴「実奈か…」



『不器用すぎ…』



昴「……」



『そう睨みなさんな』



昴「…ハァ」



『……まぁ、いつか分かり合えるよ』



昴「…」





昴は無言で私の頭に手をのせた。



そして…



バシッ




『いたっ』




昴「余計なお世話だ」



『…相変わらず素直じゃない』






会いたいと願っていたのに…
いざ会ってしまうと
どう接して良いか分からない。



素直じゃなくても…
いつかその想いは届くよ。
絶対に





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