『ん…』



目を開けると真っ白な天井があった…
…ここは病院??



そう思っていると誰かが入ってきた。





?「実奈先輩……って目、覚めたんスか!?」





入って来てそうそう騒がしい。
まったく…翼のくせに





うるさい…つか何でいるのよ?』



翼「あ…そうそう、先輩ずっと目覚まさなかったんですよ?2日もっ」



『…え?マジで?』



翼「マジで…それから棗と蜜柑もまだ目を覚まさない」



『…ちょっ待って』



翼「ん?」



『何で蜜柑まで?』



翼「あー…何か爆発の近くに居たみたい」



『……戻って来ちゃったのね』





実奈は頭を抱えた。
まさか蜜柑が戻って来て…
しかも、あの爆発に巻き込まれたとなったら流石に責任を感じる…



いたたまれない気持ちになった私はうつ伏せになり枕に顔を沈めた。



翼は何を思ったのか私の頭を撫でてきた…



一応、私のが先輩なのに…
ま、今だけは黙って撫でてもらおう。



翼に頭を撫でられたまま考え事をしていたらノック音がした。




ガラッ…





?「実奈…先輩??」





入って来たのは流架くんだった。



今まで何回か棗を通じて会って来たが名前を呼ばれたのは初めてだ…
と、言うより話しかけられたのが初めてだ。





『どうした?』





ゆっくりと起き上がり流架を見つめる…
翼は何だか不機嫌だ……





流「あ…棗を助けてくれて…ありがとう」





…ちょ、可愛いんだけどー!!
そう思ってしまった為、私は流架くんを抱き締めていた。





流「えっ!!?」



『可愛いなぁ…流架くん』


流「かわっ!!」



『フフ…ねぇ、流架くん…』



流「な、何ですか」



早く良くなると良いね





そう、流架くんの耳元で囁けば流架くんは顔を真っ赤に染めて出ていった





『やっぱり年下は可愛いねぇ〜』



翼「何て言ったんだよ…」



『…何?拗ねてんの??』



翼「ち、ちげーよっ!!」





翼も顔を真っ赤に染めて出ていった。



…暇になった。
私は置いてあったスリッパを履き蜜柑の病室に向かった…





ガラッ


私はノックもせずに病室のドアを開けた。
中には鳴海と初等部B組数名がいた…



皆、私をみて固まった





鳴「…実奈??」



『おぅ。』





鳴海は恐る恐る私を呼んだ。



すると鳴海に抱きしめられた…
え?何で??





『鳴海?』



鳴「…心配した」



『…ごめん』



鳴「あまり…無理をしないで…」





ゆっくりと離された。
鳴海は苦しそいうな悲しそうな顔をしていた…





ガシッ…



と、後ろから抱きつかれた





『…スミレちゃん?』



ス「ありがとうございました…ズッ」





小さな声でそう言った。
何だかんだ言ったってまだまだ彼女達はやっぱり子供だ…



私はスミレちゃんの頭を撫でた…



ぎゅっ
と、スミレちゃんの手に力が入った。





?「先輩…」



『…何?』





蛍ちゃんに急に話しかけられた…
私はどうもこの子が苦手みたいだ



多分…あいつとそっくりだからだろう



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