バイバイ

実奈が意識を失ってから鳴海が担当医を連れてきた。



医師も看護師も慌ただしく実奈の周りを動き回っている。
その様子だけで実奈がどれ程、危険な状態かが分かる…





ナ「先生!!脈拍が下がってきてます!」



医「ッ…今すぐ心臓マッサージ!!」





翼達は唖然と立ち尽くすだけだ
いや、動けないのだ。





昴「実奈!!おい!!」





昴は実奈の手を握り名前を呼びながらアリス使っている。



だが実奈の脈拍は上がるどころか更に下がってきている




昴「なんでっ!!」





アリスを使っている筈なのに実奈に全く効いていない。
"何故?"
そんな思いが昴を支配する…



そんな時、鳴海が実奈の手に握られている何かを見つけた。



鳴海は実奈に駆け寄り手に握られている物を取ろうとする、どんなに引っ張っても取れない。



仕方なく鳴海は無理矢理実奈の手を開いた。





鳴「アリスストーン…?」





実奈の手に引っ付いていたのはアリスストーンだった。




昴「それは…」



鳴「知ってるの??」



昴「はい…」





昴はアリスストーンを見た後アリスを使うのをやめた。





翼「何でアリス使うのやめるんですか!?」



殿「お、落ち着け翼!!」





昴に掴み掛かろうとする翼をギリギリの所で止めた殿内。



昴はアリスストーンを見ながら




昴「それは無効化のアリスストーン…きっと意識があるギリギリの時に自分の中に入れようとしたんだろう…」





実際、実奈の手に引っ付いているアリスストーンは途中までしか手の中に入っていない。





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