屋上



風が気持ち良く通り過ぎていく屋上。


私の隣には、これ以上ない位の綺麗な顔が眠っている。決して死んでいる訳じゃない。




『女の子みたい・・・・・・』

くそっ、何でこんなに綺麗なんだよっ!嫉妬するじゃないか。




『杏樹ー・・・・・・』

頬を突っつきたくなって、頬をぷにぷにやり始めたら、




「・・・何だよ」


杏樹に手を掴まれた。
起きてたんか。



『!起きてたの?』




心なしか冷や汗が垂れてきた・・・・・・




「女の子ってか・・・?」



その瞬間視界が反転して杏樹の綺麗を超えた顔が上に、背景が青空となった。




確かめてみるか・・・?



誘惑の声が聞こえた時には、時既に遅し。















(ほんとごめんって!だから考え)



(嫌だね)



(え!?うわ、ちょっ!)


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