混乱
使われていない番号…
って…え?何ですか??
もしかして新手のいじめですか??
混乱した頭を必死に落ち着かせようとする…
だけど落ち着くどころか益々、混乱する。
『ハッ!?意味わかんないっ』
仮面の彼からケータイを奪い取り電話帳を開く…
電話帳に載ってる番号を順番にかけていく
≪現在この番号は使われておりません≫
『なんでっ』
誰にかけても全て繋がらない。
昨日まで繋がってたのに…
私は不安と恐怖で涙が溢れてきた。
『ヒック…ウ…ふぇ…』
みっともない、情けない。
そんな思いより不安と恐怖の方が勝っている。
「おい…」
『ゥック…ヒュウ…』
黒猫の子が私に声をかけてきた。
私は黒猫の子を見つめるだけ
「………」
黒猫くんは私のケータイを取って何やら弄っている。
私はただ見つめてるだけ…
仮面の人がいないと思って辺りを見渡すがどこにも居ない。
少し落ち着いたせいかは分からないがやたらと血の臭いがする。
また気持ち悪くなり口を抑える。
「大丈夫か?」
コクリ
と、頷く。
黒猫くんが私の背中を擦ってくれる。
「おい」
ビクリ
黒猫くんの体が跳ねた。
私は仮面の人を見やる。
「俺に着いてこい…話はそれからだ」
私は頷く。
黒猫くんは私の手を取り力強く握ってきた
混乱
ここは本当に私のいた場所なの??
ここはどこ?
私は……何?
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