神野先生が出て行きクラス中が騒ぎだす。
私は特に何もせずその様子を見ているだけ。





「マジかよジンジンーっ」





ジンジンって神野先生の事かな??
私は呆然としている蜜柑ちゃんを見て笑いそうになったが流石に堪えた。





「誰のせいやと思て…」



「あーら!言いがかりはよしこちゃん、どんなに態度が悪くたって結局そんな評価つけられるのはあんたの実力がその程度って判断されたってことよ」



「な…っ」



「分かってるの?"星なし"っていえば最下階級、そんな生意気な態度もここまでよ、この学園で星階級がどれだけモノをいうかじっくり思い知るといいわ…あんたは全学園中1番の劣等生なのよ」



『お腹すいた…』





そう呟いてこっそり帰ろうとしたら蛍ちゃんに捕まった…
私はもう色々と諦めているため一緒に帰る事にした。





「元気だして蜜柑ちゃん」





寮に着くまで委員長が蜜柑ちゃんをずっと慰めている。
私はただボーッと2人の背中を見つめていた。





「まあーこの子ですかね!!10歳にもなって"星なし"っちゅーみっともない生徒ゆうんは、アタシも10年ここで勤めさせてもらっとるけどそんなおバカさん初めて見たぎゃーね」





寮につい早々、タカハシさんが現れそんなタカハシさんを指差して蜜柑ちゃんは叫んだ。



私は鞄を置きに部屋に行こうとした。





「真山さんの部屋は今井さんの隣ですからねっ」



『はーい…』





私はタカハシさんに言われた通り蛍ちゃんの隣の部屋に行った。
ドアにはローマ字で真山と書かれていた。



私は新しい部屋に入り机の上に鞄を置いて辺りを見渡す。



何だか前の部屋よりも広くて違和感がある。



部屋に居たくない。
そう思って制服を脱いで私服に着替えて食堂に向かった。





『………』





時間が早いせいか人が少ない。
私は近くの席に座ってボーッとする。





少しすると人が来た。
そろそろ夕食の時間らしい…
私はそのまま座って周りを見渡す。





「隣、良いかしら?」



『…もちろん』





蛍ちゃんが隣に座り後から蜜柑ちゃんと委員長が来た。



私は蜜柑ちゃん達の会話を聞きながら料理が運ばれてくるのを待つ。





「なんでーー!!」






料理が運ばれて来て蜜柑ちゃんの叫び声上げたが気にしないで自分の目の前にある料理に目をやる。



…トリプルってこんなにあるの??
とか思いながら食べれそうな物だけ装う。
残りは蛍ちゃん達にあげるつもりだ。





『…スープうまっ』





そう呟いてスープを飲む。




"力ある者がない者より優遇される"
そんな規則クソくらえ




20120305



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