似てる


昨日、早く眠ったせいか…
それとも何も食べないで寝たせいか目が覚めた。



私はシャワーを浴びてから制服に着替える…



グーっとお腹が鳴った…
私は空腹で目が覚めたらしい。





食堂に行って朝ごはんを食べる
朝から量が多い…
そう思ったが全部食べれてしまった



食べ終わった頃に人食堂に来た
私は急いで食器を片付けて食堂を出る
















早めに学校に向かう。
時間が早いせいか誰も居ない…





『スー…ハー…』





立ち止まって深呼吸をする。
朝の空気は昼間の空気とはまた違う…



私は歩き出す。





ガチャ…





初等部の教室にはまだ誰も居ない。
私は鞄をいつもの席に置いて窓の方へ行く。





『………美沙』





ブレスレットを撫でる…



会いたいよ…美沙
そう思って目を閉じた。





「…真山」



『!!!?』





いきなり名前を呼ばれ私は勢いよく振り返った。





『…あ』



「ご、ごめん…脅かして…」



『う、ううん!』





乃木くんがドアの前で立っていた





「『………』」





お互い無言。



何でこんな早くに??
そう聞きたいが私にはそんな勇気はない





「あの…さ」



『うん…』



「棗の事なんだけど…」



『??何で棗くん…?』



「……真山と棗は似てるから」





似てる??
私と棗くんが??



私は黙って乃木くんを見つめる





「俺は…そう思ったんだ…」



『………そっか…』



「………」



『…でも違うよ…』



「え…」



『棗くんには…君がいる……私には…』





そこまで言って私は俯く。



棗くんには乃木くんが居る。
…少なくとも1人ではない





「…美沙って」



『!!』



「あ…その…」



『………』





私は無言で乃木くんに笑いかけた。



乃木くんは私の笑った顔を見て何を思ったのか…
少し悲しそうな顔をした気がした



私はそのまま初等部を出た。





似ている
何で私と棗くんが似てるのだろう…
『会いたいよ美沙…』
美沙…元気にしてる?




20120205



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