表裏一体


暫くするとサイレンが鳴った。



後ろを振り向くとペルソナさんが部屋を出ていく所だった。



私はペルソナさんが出ていったドアを見つめる。





「もしかしてお前ペルソナが好きなの??」





そう私に言ってきた楓…先輩??
いや、実年齢だと私の方が年上だよね…





「へー…」





ニヤニヤしながら見つめて来るルイさん。



何だかこの学校カマ系多くない??
だって鳴海先生もカマ系でしょ?
私はそんな事を考えていた。





「あ…雛ちゃん…」



『……何??』





私はルイさん達を無視してのばらちゃんの方を見る。





「ぺ、ペルソナはいい人…だから…その…」





頑張ってペルソナさんの事を話そうとしてくれているのかのばらちゃんは少しあたふたしている。



私はのばらちゃんの手を握って




『私ね…ペルソナさんに感謝してるんだ』



「う、うん…」



『私を学園に入れてくれたり…ここに居る皆に会わせてくれて…本当に感謝してる』



「雛ちゃん…」



『………へへっ』



「ふふふ…」





のばらちゃんと2人で笑い合っているとルイさん達が近づいてきた。





「まぁ…これも何かの縁かもね…」



「まぁ…よろしくな」



「………」



『え…あ、はい』





3人と流れで握手をする。



少し前の私だったら絶対に握手なんてしないんだろうな…
いや、できないだろう。
そう思って手を離した。





『じゃあ私、寮に戻ります…』



「あっそ…」



「また来いよ!」



「また…」



「ま、またねっ」





私は笑って4人に手を振った。





寮に戻った私は堪らずベッドにダイブした。



流石に今日は疲れた…
アリスももう1つ有ることが分かったし…
………ルイさん恐かったな。





『…破壊と再生』





何だかなー…
破壊のアリスって…
もう危険能力系入れって言ってる様なアリスじゃない…
表裏一体のアリスで再生と破壊。



もしかして私が若返った?理由がアリスとか??
再生で………。
考えるのやめよう。



私は枕に顔を埋める。



暫くすると睡魔が襲ってきた。


私はそのまま眠りについた…





表裏一体
最近ご飯食べてない気がする…
でもご飯より睡眠かな…
……蜜柑ちゃんどうなったんだろ。



20120203



[] []

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -