能力別クラス


『ぅっ…ヒック』





泣きすぎてしゃっくりが出る。



私はのばらちゃんに背中を撫でてもらいながら必死にしゃっくりを止めようと頑張っている。


さっき、のばらちゃんからルイさんばオカマ゙と言う単語にイラついただけではなく、ペルソナさんに頼まれて私にアリスを使っただけだと聞かされた。
本来なら素手で襲いかかってくるらしい…





『あの…ルイさんすいませんでした…』



「……良いわよ、確かにムカついたけど!!」



『ハハ…』





苦笑いするしかない…
私はしゃっくりが止まった様な気がしたのでのばらちゃんに゙ありがとゔと言ってペルソナさんの方に行く。





『あの!』



「…何だ??」



『私って…何系になるんですか…??』



「……特力だ」



『そうですか…』





私はホッとする
危険能力系ば任務゙と言う仕事があるとさっき颯先輩に教えてもらった。



任務の話を聞いた時、私は棗くんとペルソナさんに会った時の事を思い出した。
きっとあの時ば任務゙だったのだろう…



危険能力系になったら私は人を殺めなければならない。
そう思った。



だけど特力…
特別能力系なら大丈夫。
そう思った…





「だがアリスを使いこなせる様になればここに来てもらう」



『…え??』



「お前のアリスは再生と破壊…」



『破壊のアリスがあるから…』



「…」



『………』





私は思わず俯いた…
また涙が溢れそうになる。





ポン
と、頭に何かが乗った。





「………」





暖かい。
多分ペルソナさんの手のひら…


私は目を瞑る。
わしゃわしゃと頭を撫でてくれ手が心地よくて眠くなる…





ボンッ





『!!!?』





遠くで音がした。
私は顔を上げ窓の方に向かう。


森から煙が出ている…





「…棗くん」



『え』



「あらあら…」



「またアイツか…」





棗くんが??何で??
そう思ったら自分がさっきやらかした事を思い出した。



………蜜柑ちゃん大丈夫かな。
なんとなくそう思った。



私は黙って煙を見つめ続けた…





能力別クラス
特力か…
危険能力系じゃなくて良かった!!
なーんて…実は少し残念だったり




20120124



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