逃げたい


゙アリスなんて欲しくなかっだ
そう叫んだと同時にハッと我に返る…
だんだん体の熱が冷えていくのが分かった。



逃げ出したい。
そう思ってしまった私はそのまま教室から走って出ていく。



委員長が何か言っているが今の私には周りの声など聞こえない。



私は走る。
走って走って森に逃げ込む。





『ハッ…ハァッ…っ』





息を整える。
私はその場に座り込み手で顔を覆う。



苦しい、逃げたい、消えたい。
黒い感情がまた溢れ出る。





『嫌だ…帰りたいよっ……』





帰る場所が無いことは知っている。
だけど……





『…いっその事殺してくれれば良かったのに』





そう思う私はどこか狂っているのか…
もう分からない。





カサッ





音に反応して体が跳ねた。





「こんな所で何をしている」





私はただ彼を見つめるだけ。



今の私はどんな表情をしているのだろうか…





「…どうした?」





何も言わない私を変に思ったのか彼は私の傍に来た。





『………誰??』



「……ペルソナだ」



『……え』





戸惑っている私を余所にペルソナさんは私の頬に手をあてた。





「何故、泣いている…」





そう言われた。



ペルソナさんは真っ直ぐ私を見てくる。





『私……生きてるのが…辛い』



「………」





ペルソナさんは頬から手を離した。





「…来い」





そう言ってペルソナさんは私の手を掴んで歩き出した。



私は黙ってペルソナさんについていく。










「ついたぞ」





そう言われて俯いていた顔を上げる。



教室と同じぐらいの扉。
ペルソナさんは扉を開けて中に入った。



私も後について中に入った。





「あら?新人ちゃん??」



「…新人??」



『………』



「………」





中には人がいた。
3、4人ぐらい…



私は黙って彼等を見る。



逃げたい
何で私をここに連れて来たんだろ。
゙恐い゙それが彼等の第一印象。
あ、オカマっぽい人がいる…



20120119



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