心の叫び


アレからずっと泣いている蜜柑ちゃん…
鳴海先生は
"パンツ脱がされたくらい大した事ないってー"
とか言っている。





「ウチもうお嫁に行けへん〜〜」





そう叫びながら泣く蜜柑ちゃん
鳴海先生は制服を手に蜜柑ちゃんに話しかける。
蜜柑ちゃんは鳴海先生のお陰か泣き止んで制服を着に隣の部屋に行った。





『私の時はココだったんですけど…』



「……なかなか良い体だったね」





もう知らない。
私は何も聞いてない。
絶対に何も聞いてない!!



そう自分に言って扉を見る。
蜜柑ちゃんは着替えたのか少し恥ずかしそうに中に入ってきた。





「おー!かーわいいっ」



「似合う似合う」



「えへっ」





可愛いと言われたからか蜜柑は嬉しそう。
私はそんな蜜柑を見つめながら鳴海先生の話を聞き流す。





「うっひょー!!」





と、叫ぶ蜜柑の声が聞こえてきた。
ハッとして3人を見る





「失礼します、初等部B組学級委員2名入ります」





蛍ちゃんと委員長かな??
そう思った私は立ち上がってドアの方に視線を向けた。



蛍ちゃんと委員長が入ってきた。





「蛍!!」



「あ」



「え?」





あ、知り合い…
そう感づいた私はソッと委員長の隣に行く。





『私、先に初等部行くね』



「う、うん…」





それからのんびり歩いて初等部に向かう。



何だかあの中に居たくなかった。
蜜柑ちゃんと私では違いすぎる。
そう感じたから…





『ほんっと…私はバカね…』





私と同じ所から来た人なんて居ないのに…
こうも違いすぎると…





『流石にムリだよ…』





逃げない。
そう決めたのに…



溢れ出る涙が止まらない。
自分に腹が立つ。



苦しい。





『…死んじゃいたいよっ』





心の叫び
アリスなんて要らないっ
私が欲しいのは前の日常だけ!
何で…何で私なの!?



20120115



[] []

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -