水玉


蜜柑ちゃんは棗くんの仮面を被って私に向かってピースをしてきた。



私は苦笑いしながら返しておいた。
蜜柑ちゃんはアルバムを取り出して嬉しそうに見ていた。



あ、棗くんが目を覚ました。
そう思ったと同時に棗くんが蜜柑ちゃんの髪を引っ張った。





「わ」



『ちょっ!!』





棗くんが…
み、蜜柑ちゃんをおぉぉ押し倒した!?





「5秒で答えろ、答えなかったらこの髪燃やす…お前何者だ」



『なつ―――』





ガシャン





いきなり窓が割れたと思ったら人影が…
よく見たらあの美少年だった。




「…てぇ」



「…遅かったじゃん流架」



「…たく誰のせいだと思ってんだよ棗」





あー…もう色々めんどうだ。
そう思った私は椅子に座り直した。





「……なにしてんの?」



「起きたらいた喚くだけで正体言わねー……雛??」



『あ、やっと気づいてくれた??』





それから蜜柑ちゃんに"助けて"と目で言われた気がしたが気づかないフリをして流架くんを見た。





「…そいつアリス?」



「さあ、とにかくゆーこと聞かねーし泣かしてやろうと思って」





え、今さりげなく"パンツ脱がす"的な事言わなかった??
そう思い蜜柑ちゃんの方に視線を移したらうつ伏せになっていた蜜柑ちゃん…



流石にやりすぎ。
そう思って止めに入ろうとしたら足音が近づいてきた。





「あ、やべ」





バンッ


「大丈夫!?蜜柑ちゃん!雛ちゃん!」



『私は大丈夫でーす』





そう言ったら蜜柑ちゃんが鳴海先生の方へ走って行った。



何となく棗くんに視線を移したら…





「じゃぁな水玉パンツ」



『あ…』



「脱がされたの?」





棗くん達は窓から出ていった。





「ヒギャーーー!!」





水玉
まさか本当に脱がすとは…
小学生なめてたわ…
あーぁ…蜜柑ちゃん泣いてるよ…




20120113



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