みかん


女の子と棗くんと共に学園本部に連れてこられた。
私はビクビクしながら2人の後についていく。



すると鳴海先生はあの応接室に入った。
鳴海先生は女の子に何やら話している。
私はビクビクしながら棗くんが横になっているソファーと反対側のソファーに座った。



うーん…
棗くんって美少年だよね。
今更だけど。



そう思っていたら左側から視線を感じて視線を移してみたら女の子が棗くんの仮面を手に私を見ていた。



何だか真っ青な顔をしてるけど…





バンッ




「キャーーーッ」


『!!!?』




「キャーーひーーっフギャーー」


「ん?」



『み、岬先生…』





勢いよく岬先生が入ってきたせいか女の子が奇声をあげている。
不覚にも女の子の悲鳴に体がビクッとなったのはしょうがないと思う。
しかも悲鳴で岬先生が何をしに来たのかさえ分からない…





「…スマン驚かせたか、鳴海が連れてきたアリス候補生って君か?」





女の子はコクコクと頷いた。





「ヤツがここにいると聞いて来たんだが…邪魔したな」





そう言って出ていこうとする岬先生の服をガシッと掴んだ女の子。



そして何故か女の子の悩み相談が始まった…
私はただボーっと棗くんを見つめる。



いやー…見れば見るほど美少年だわ。
………若いって良いなぁ。





ピロロ…ピロロロ…





「すまない!急用が出来たので俺はこれで失礼する」





そう言って出ていこうとした岬先生だが女の子に何やら話していた。
私は全く聞く気がないのでスルーだ…



岬先生がバタバタと走って行ったのを音で判断した後、何となく女の子を見たらバッチリ目が合ってしまった。





『……名前なんて言うの??』



「え…」





私は女の子に笑いかけながら





『私は真山雛』



「さ、佐倉蜜柑」



『…よろしく、みかんちゃん』




そう言ったら蜜柑ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。



みかん
押しに弱そうだな…
え、棗くんにツンツンするの??
…やめた方が良いんじゃ



20120111




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