爆発音


『……………』





サァーッと血が引いていくのを感じた。
理由、それは…

寝坊したからだ



私は急いで制服に着替えた。
顔も洗わず歯も磨かす私は寮を出た。





タッタッタッタッタ…





『む、無理…』





体力のない私は走って初等部まで行けなかった。



ゼーッハーッ
と、息を整える。





「オイ」





顔を上げて見てみると棗くんが立っていた。





「何してんだ…」





妙な目で見られた…
私は棗くんに話しかけようとするが息が乱れていて話せない…





「………」





棗くんは無言のまま森の方に向かった…



もう色々めんどうだ。
そう思った私は空を見上げた。





『………帰りたい』





昨日、向き合おうと言ったばかりなのにもう弱音を吐いてしまった…
でも、めんどうなのは本当だ。
なんで小学校の授業を受けなければいけない。



初等部に行く気力が無くなってしまった私は近くの木に凭れようと立ち上がった。





ドカン




『!!!??』





爆発音が聞こえた。
私は爆発音が聞こえた方に視線を向けた。





『な…つめくん?』





さっき森の方に行ったし…
え、何したの??



1人パニックになっていると向こうから鳴海先生と女の子が歩いてきた…





「あれ?雛ちゃん?」



『な…鳴海先生』



「………」





鳴海先生は考える素振りをした。





「…ちょっと一緒に来てくれるかな??」





鳴海先生にそう笑いかけられた。
私は首を縦にブンブン振るしかなかった…





爆発音
サボっていた訳じゃないです!!
寝坊しただけですっ
………あ、棗くんが担がれてる




20120109



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