決心
あれからバスを降りてすぐに2人に
"また明日っ"と言い捨てて自分の部屋に小走りで向かった。
途中、クラスの子に変な目で見られた気がしたが無視だ無視。
部屋に戻った私は買った物を全てベッドの上に置いてタグや袋を取る。
『………』
無言で取っていたら10分も経っていた
私は時間を確認する…
夕飯……は、いっか。
そのまま買った服をクローゼットに入れるべく私は立ち上がる。
グキッ
『う゛っ…』
足が痺れていたせいか足に感覚がなく、おもいっきり嫌な音がした。
私はベッドにしがみつく様に足の痺れと闘う。
物凄く足首が痛い…
さっき変な風に曲がったからかな…
若干、涙目になりながらゆっくり床に座る。
ズキズキ痛む右足を見ると足首の所が少し腫れていた。
『最近よく怪我するな…』
そっと足首に手を当てる。
手が冷たかったせいか少し気持ちいい…
目を閉じて痛む所に意識を集中させてみる。
すると段々
痛みが引いていく気がした。
痛みが感じられなくなったので目を開けて足首を見ると腫れは引いていた。
『………アリス…かな』
未だ、自分のアリスがどんなモノなのか分からない。
否、分からなくて当然の筈…
アリスが有ると知って2日。
そう、2日しか経ってないんだ…
私はこれからアリス学園がある此処で生活していかなくちゃならない。
家族も…知り合いも居ない此処と向き合わなければ…
『自分と…自分の能力とも…』
いつまでも逃げてばかりでは居られない。
そろそろ…受け入れないと…
"あの日"と"アリス"を…
バチンッ
思い切り頬を叩いた。
ジンジンする頬を抑えたまま私は窓に映っている自分と目を合わす。
『負けるな…雛』
決心
いっったーー…
ちょっと強く叩き過ぎたかな…
…うわっ手形が!
20120107
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