めんどくさい


棗くんに引っ張られ森?に連れてこられた。





『な、棗くん…』



「……」





棗くんは立ち止まり私の方を見た。
…な、何か睨まれている??
そう思いながらも棗くんの目を見る。





「何で初等部にいるんだ」



『……え、知らない』



「『…』」





棗くんは愕然としている。
私はなんだか悪い気がした。



ハァー
っとため息を吐く棗くん。
私はだだ棗くんを見つめるだけ。





「…何系だ?」



『……何が?』



「…聞いてないのか!?」





うんうん
と顔を縦にふる。





「アリスは…」



『さ、再生って…』



「…なら特力か」





そう言ってホッとした表情をする棗くん。
…後で委員長に色々教えてもらおう。





『……』



「……」





お互い無言で見つめ合う。





『教室戻ろうか…』



「…あぁ」





それから2人で教室に戻る。



教室に入った瞬間、黒板消しが飛んできた。
ギリギリの所で避けたが後数センチで直撃だった…





「だ、大丈夫!?」





そう言って近寄ってきたのは委員長。
何でか涙目だ。
私はとりあえず黒板消しが飛んできた方を見る。





「貴方、棗くんに馴れ馴れしいのよ!!」





そう言って仁王立ちしているおかっぱパーマ。
…何か周りにも意地の悪そうな奴等がいる。





『………』





めんどくさー
そう思って無視して席に座る



後ろでギャーギャー言ってたが無視だ無視。





「貴方なかなか良い性格してるのね」



『へ?』





ショートカット美少女が話しかけてきた。





バンッ






「はーいっ授業始めるよー!!」




チャイムがなる1分前に鳴海先生が入ってきた。
周りは席に座りはじめる。





「今井蛍よ」



『…よろしく今井さん』





クスリと笑う今井さん。
私も笑う。



めんどくさい
今井さん…腹黒そう。
…あぁ、めんどくさい。
鳴海先生って国語の先生だったんだ。




20111216



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