赤目少年


数学…算数の授業が終わり私は現在進行形でクラスの子に囲まれている。





「雛ちゃんってドコから来たの??」



「いきなりダブルなんて凄いねっ」



「アリスって何??」





………頭が痛い。
何でこんなに囲まれなくっちゃならない訳!?



顔を引き吊らせつつ笑顔で
質問をスルーする。
いちいち答えてる暇なんてないからねっ!!



そう思い教室を出ようと扉を開けた。





ドンッ





「っ!」



『イタッ』





開けたと同時に人にぶつかり尻餅をついてしまった。
痛いし…格好悪い…。



とりあえずぶつかった人を確認しようと視線を向ける…





「お前っ!!」





そう言って目を見開く赤目の少年。
………誰??
頭にクエスチョンマークを飛ばしながら少年を見る。





「…何でここにっ」



『…え?』





つか誰??
まさか…いや…え?
1人パニックになっていたらメガネ少年こと委員長が声をかけてきた。





「真山さん…だ、大丈夫??」



『あ…うん…』





委員長が差し出してくれた手を握り立ち上がる。
赤目少年は私を見つめて目を丸くしている。





「ちょっと!!棗くんにぶつかっといて謝りもしないの!?」



「そうだ!棗さんに謝れ!!」



『…え?…棗…くん??』



「…」





委員長は周りの野次にあたふたしている。
私は棗…くん?を見つめる。
赤目少年…棗くんも私を見つめている。





「……ちょっと来い」



『え…ちょっ!!』





棗くんは私の手を掴んで教室を出た。




赤目少年
私の意思は無視なの!?
アレ?何かここに来てから
皆に引っ張られてない??




20111214



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