挑発


ビックリ人間ショーかここは…
って思うのはしょうがないと思う。
なんか人浮いてるし…
…学級崩壊してない??





「雛ちゃん、自己紹介」




そう小声で言われ私は顔が引きつっているのを感じながら





『真山雛です…よろしく…お願いします…』




絶対、顔引きつってる…
そんな事を思っていた





「じゃあ、雛ちゃんはあの子の隣に座ってねー」



『…』





あの子って誰よ。
鳴海先生にイラッとしていたら黒髪ショートカット美少女が手を上げた。



鳴海先生に視線を向けたらニコッと笑った。
私は"あの子の隣に座れば良い"と解釈し彼女の座っている席に向かった。





「よろしく」



『よろしく…』





それだけ言ってショートカット美少女は前を向いた。
私も前を向いたら鳴海先生は居なく、変わりにメガネの先生がいた。



何だか怖そう。
そう思って見ていたら先生と目があった。





「…貴様が転入生か」



『あ、はい…』



「星階級はダブルか…では教科書35ページから―」





何だか品定めされた気分。
って私、教科書ないんだけど…



そう思っていたらショートカット美少女がスッと教科書を見せてくれた。





『ありがとう』



「…」





それだけ言って教科書を見せてもらう。



ボーッと黒板を見つめる。
ノートと筆記用具は出してある…
勿論、ノートは真っ白だ。





「真山」



『………はい』



「この問題を答えてみろ」





めんどくさっ
席に座ったまま動かないでいたら先生が近寄ってきた。





「……」





バチッ





そう音を立てている杖。
あれかな??アリスだよね?
とか思って見ていたら周りがザワザワし始めた。





「貴様…」





ゾワッと嫌な予感がして先生が握っている杖を掴んだ。





『…答えますからアリスはやめてください』



「……」





先生はアリスを使うのを止めたのか杖から音がやんだ。
私は杖から手を離し黒板の前に向かう…



カッカッカ…



と、答えを書いていく。
一応、高校生だったんだからこれぐらい分かるし…



答えを書き終わり席に戻る。
先生の額に青筋が出ていたのは気のせいだろう…
多分。





挑発
あの先生怖いなー…
あー…めんどくさっ
何でまた小学校の勉強しなくっちゃいけない訳??




20111212



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