パニック


ユサユサと体を揺すられ私は目を開ける。





『ん…おはよ…』



「…ついたぞ」



『へ…』





まだ寝惚けている脳。
だけど、打って変わって私の顔はどんどん真っ青になっていく。



ペルソナさんが私を揺すって起こした。
そう思ったら何故だか全身の血液が冷たくなるような感じがした。





『あ、ありがとうございます…』





お礼を言って私はペルソナさんの後を追いかけるように慌て車から降りる。





『っ!!』





慌て降りたせいか私はバランスを崩して倒れそうになった





ガシッ





「…大丈夫か?」



『は…はい』





ペルソナさんが私を支えてくれて何とか地面に倒れる事はなかった…
かわりに…





『あんのっ…ててて手がぁ!!』



「………」





バッ
と私の胸から手を退けてくれたペルソナさん。



発育悪くてごめんなさいね…
とか頭の片隅で思った私はどこかおかしいのかな…





「つ、着いてこい」



『は…い…』





ペルソナさんが動揺している?
とか思うけど噛んだんだと解釈した



……あれ?棗くんがいない??
いつの間に??



キョロキョロと辺りを見渡すがペルソナさんと私以外、誰もいない。
…え、何かここ敷地広くない??



今更だが私はそう思った。
やっと覚めた脳のお陰かだんだん冷静になってきた。





『あの…棗くんは??』





思いきって聞いてみた私。





「寮に帰った…」



『あー…そうなんですか…』





寮って事は…
アリス学園ってもしかして全寮制??



1人学園について考えていたらいつの間にかおっきい建物の前にいた。



"アリス学園本部"
そう門の隣の表札みたいなのに書いてあった。





『………』





パニック
行きたくない。
これ以上先に行ってはいけない。
そう私の本能が叫んでいる。




20111202



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