切原くんお姉さん
再会

家の近くの駅に降りて改札を出る。


すると懐かしの天パが目に入った
頬が緩むのを多少我慢しながら声をかけた。



『赤也!!』

「…久しぶり、姉ちゃん!」



何ヵ月かぶりの再会。
前会った時より背伸びてる??
とか思ったけどあえて聞かない…
隣に並んだら嫌でも分かるから。



『部活は?』

「今日は早めに終わらせてもらった」

『…あー、ありがとう』

「……別に」



なんだか少し照れくさい
アレだよ、私が滅多に神奈川に来ないからだよね…



「今年から立海なの?」

『うん、お母さんに言われてねー…おばあちゃん達は旅行に行ったし…』



なんだか一瞬、赤也から哀れみの視線を感じたんだけれども…
お姉ちゃん泣いちゃうぞっ!!
うん、私のキャラじゃないね、ごめん。


それからは無言で歩く…
だけど不思議と嫌な気はしない。



「なあ…姉ちゃん」

『……何?』

「………やっぱ何でもねぇ」

『……あっそ』



母さんが言っていた
"赤也が寂しがってる"って言うのは、あらがち間違いでは無さそうだ。


さーって…どうやって赤也との絆、取り戻そうかな。





姉弟の絆

昔は鬱陶しいくらい一緒だったのに…
今じゃ距離がありすぎるくらいだ…




20110714
|4/139|


TOP