切原くんお姉さん
病院食

お母さんが慌てて帰って暫くしてから病院食が運ばれてきた。



『味薄い…』



流石、病院食…
私は取り敢えず黙って食べた。



『ごちそうさまでした』



そう言って引き出しからお菓子を出して食べる。
じゃがりこ美味し!!


ポリポリとじゃがりこを食べながらテレビを見る。
食欲あるから大丈夫じゃない??
とか思いながらじゃがりこを食べ続ける。



コンコン



『はーい』

「実奈先輩!!」

『グハッ!!』



返事をしてすぐにドアが開き、そこから天ちゃんが私にタックルしてきた。
天ちゃんは私を殺すつもりなのかしら…



「実奈ぜんばいー」



ぎゅーっと抱きついてきた天ちゃん。


やっぱり天ちゃん可愛い!
そう思って私も抱き締め返す。

ふと視線を感じドアを見た



「天」

「あ…」



天ちゃんのお兄さん…
今日、私に水をくれた彼がそこに立っていた



「お兄ちゃん…あの…」



天ちゃんは気まずそうに視線を逸らした



「………」

『…今日はどうも』



そう言って笑ったら天ちゃんのお兄さんは顔を歪ました。



「…貴方は天の何ですか?」

「あ!あの実奈先輩は!!」

「天には聞いてないよ」

「っ」

『んー…先輩かな??』

「へー…どこで知り合ったの??」

『裏庭』



そう言った瞬間、私から天ちゃんを引き離した。



「お、お兄ちゃん!?」

「俺の妹に近づくな」



えー…なんだそれ。
つか私のが年上なんだけど…
うわっ意味わかんない!!


うーん…あれか?
天ちゃんに近づいてお兄さんに会おう!!
的なやつですか??



ガラッ



「姉ちゃん!!」

「「え!?」」

『あ、赤也ー』





我が家の兄弟愛

天ちゃんのお兄さん…
赤也と知り合い?




20120211
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