切原くん家のお姉さん
胃腸風邪
私はメールを送らないでパジャマに着替える。
制服はお母さんに持って帰ってもらおうと思う。 私はベッドに座る…
『あー…』「………」『暇』
『もしもし??』
≪大丈夫か??≫
『大丈夫よ…』
跡部くんから電話がかかってきた。 情報早くない?? そう思ったがどうせ恵里奈から侑士くん… …絶対そうだろうね。
跡部くんは私に"本当に大丈夫か??" "いつ退院する?"等と聞いてきた… 私はただその問いに全部答えるだけ
≪…大丈夫なら良い≫
『うん…電話ありがとうね』
≪別に……≫
『………』
暫く無言になる…
≪今年は…≫
『ん??』
≪…今年は全国大会見に来いよ≫
『はいはい…』
≪じゃあな≫
『うん』
そう言って電話を切った。
何だか跡部くんから連絡来る方が多いな…私が連絡しないからだろうけど。 そう思ってケータイを置いた。
ガラッ
「実奈ちゃん胃腸風邪みたいよ」
ジジャーン みたいなテンションで入ってきたお母さん
『胃腸風邪?』
「うん…あ、でもちょっと気になる所があるんだってー」
『あっそう…』
あの医者、私に嘘言いやがったな… そう思いながら少し安心している自分がいる
「でも今日来なかったら死んでたって言うのは本当らしいわよー」
もくもくと私のお菓子を食べるお母さん… きっと真面目な話しをしているのにそう聞こえないのはお母さんのせいだと思う
「本当に良かった…」
『お母さん…』
「実奈…」
『今日の夕飯の準備した??』
そう聞いた瞬間、慌てて帰って行ったのは言うまでもない。
胃腸風邪
でも胃腸風邪で良かったー… あ、気になる所あるんだっけ…。
20120210
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