切原くんお姉さん
知らせ

隣の病室から猫なで声が聞こえてから約1時間…


私は恵里奈、雪乃、千春天ちゃん、ミチルちゃんにメールを送った。
"今日から月曜日まで検査入院します。"
そう送ってから1分も経たない間に恵里奈と千春からメールが返ってきた。


"大丈夫か!?侑ちゃん連れてお見舞い行こうか!?"

"大丈夫!?今すぐにでも行くこうか!?"


2人のメール文が似ていて私は思わず吹き出してしまった



『ケホッ…』



恵里奈へのメール文を打っている途中にメールが来た。


"実奈大丈夫??恵里奈連れて日曜日にでも会いに行くよ??"
そう雪乃から来た
何だか雪乃らしいメールだと思っていたらまたメールが来た。

"実奈先輩大丈夫ですか!?ちゃんと生きてますか!?"

"実奈先輩生きてますよね!?"


ミチルちゃんと天ちゃんからのメール…
恵里奈へのメール文を放置してミチルちゃんと天ちゃんにメール文を打つ


"別に死にかけてないから…"
と2人に打って送る。


"侑士くんに悪いから恵里奈と雪乃で来てよ"
"大丈夫、心配ありがとう"
"恵里奈と決めて来て"
恵里奈、千春、雪乃にメールを送った。


私はケータイを閉じて鞄の中身を出す。
備え付けの引き出しに飴とグミを入れる
ノートとペンも引き出しに入れる。
教科書は鞄に入れておく。



『………暇』



私は窓のそばにパイプ椅子を置いて空を眺める。
日が落ちで綺麗なオレンジ色だ…



ガラッ



「大丈夫実奈ちゃん!?」

『う、うん…』



お母さんが物凄い勢いで入ってきた。



「…元気そうね」

『まあ…』



それから持ってきてもらった荷物を整理する。
お母さんは私の検査結果を聞きに行くとか言って出ていった。


…点滴とかいやだなー。
そう思いながら荷物を整理する。



『あ、赤也にメールするの忘れた』





メール

……返信めんどくさいな。
明日でいっかー…。




20120209
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