切原くんお姉さん
ぼさっと

あれから英語と理科のテストを受けた。
今はテストが終わり先生が来るのを待っている。
私はただボーッと黒板を見つめる。


すると突然目の前に誰かが立った。
私は目の前にいる誰かを見つめる。



「貴方テストどうだった??私??私はもちろん完璧よっ」

『………』



え、誰。
私は黙って彼女を見つめる…
うーん…分かんない。



「絶対に私には勝てない!!」



ドーンっ
て感じで言い放った彼女。


それにしても香水くさっ!!
私は思わず鼻を摘まんでしまった。



『………』

「ちょっと!!何か言いなさいよ!!」

『ふみまへん、誰でふか??』



「……林 美沙子よ!!」

『誰?』



私は後ろを向いて千春に訪ねた。



「校長の曾孫…」

『……………あぁ!』



すっきりした私は曾孫を見る。



「勝負の事、忘れてないわよね??」

『当たり前でしょ?』

「なら良いわ」



フンッと鼻で笑われた。


特に気に止める事でも無かったので私は千春と話をする。



『あ、そうだ千春、朝下駄箱に何か入ってたんじゃないの??』

「き、気づいてたの!?」

『もちろんっ』

「あー…その…ラブレターを…」

『…あんたもモテるのね…』

「え!?」

『前の学校の友達は毎日ラブレターを貰ってたのよ…確かに綺麗だし背高いし…黒いけど…』
「ん??」

『千春は付き合わないの?』

「ないない、だって私、女にしか興味ないもん」



それを聞いた瞬間私は固まった。
条件反射だ…


瞬きを数回繰り返して私は千春の目をまっすぐ見る。



「なに??」

『……いや』



私は前を向いて机に突っ伏した。



ガラッ



「HRやるぞー」



気怠そうな先生の声に皆元気よく返す。
いや、若いって良いわ…


私は顎を机につけて腕は前に伸ばした状態で先生を見上げる。


「あ、切原後で話しあるから」

『え゛!?』

「後、仁王もなー」

「はーい」



それからHRをして今日の授業は終わった。





何だかな…
千春ー、先生の所いこ。
ん?あー分かったじゃあ待ってるよ。




20120201
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