切原くんお姉さん
脅し

ある日、久々に母から電話がかかって来た。


久々って言うのも私はおばあちゃんの家に住んでいるからだけど


あ、おじいちゃんは勿論ピンピンしてるよ?
だったら私がここに居る理由が無いって??


いやいや、実は私も神奈川で弟と同じ学校行こうとか思いましたよ??
だけど親元から一回は離れたいって思うじゃない?
だから私は東京、おばあちゃん家から近い中学に進学した、あの…氷帝学園に。


最初は母も父も反対しましたよ?
後、弟も。


まぁ、それでも私はおばあちゃん家に住む!!
って毎日言い続けたらOK貰ったんだよね!


…話が脱線しましたね、はい。
で、母から電話は月1ぐらい…
なのに今日で3回目…
おかしいと思わない??


滅多に電話がこないのに今月3回とか…
まぁ、ずっと無視してたけどそろそろ出ないとヤバイと思って出たんですよー


そしたら…



《今すぐ帰って来なさい》



唖然としましたからね!?
いきなり何だと思って聞いたのですよ…



『…いきなり何?』

《赤也が寂しがってるわよ》

『………ハァァ?』



思わず叫びましたから!!

なんで赤也が寂しがってるからって何で私が神奈川に帰らなくちゃいけないわけ!?
しかも今年から高校2年生ですからね!?
ありえない!!
ってなりません!!!?


まあ、結果私は神奈川に帰る事になってしまったのですよ…
母のこの一言で。



《弟が可愛くないの…?》



まさに悪魔の囁き!!





母には勝てない。

何だかんだで弟は可愛いしね…
これが姉の宿命かもしれない。




20110707
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