切原くん家のお姉さん
早起き
赤也と久しぶりに姉弟ゲンカをして早1週間…春休みも残りわずか。
私は今日中に宿題を終わらせるべく朝からリビングで宿題と闘っている。
お母さんもお父さんも日曜日の為まだ起きてこない。 赤也も同じく起きてこない。
少し寂しい気もするが今はそんな事を思っている場合ではない。
大嫌いな世界史と闘っているのだから…!! いくら前世の記憶があるからと言って勉強がスラスラできる筈がない。
否、中学までは楽だったよ??
だけど高校… 16歳から任務ばっかりで授業に出てなかったし…。
『ろくな人生送ってなかったな…』
いや、悔いはないよ? そりゃ…ちょっとはあるけど…
『あ゛ぁぁぁ!!』
ダメだ!! 今の私だと前世の事しか考えない!! チクショウ!!世界史のせいだぞ!!
モヤモヤした私は時計を見た。
11時47分もうすぐお昼… みんな寝すぎじゃない??
とか思いながら私はお昼ご飯… サンドイッチを作る事にした。
決して、現実逃避ではない。 息抜きだ息抜き…
「……はよ」
『おそよう』
「………ん」
まだ寝ぼけている赤也を尻目にパンに具を乗せる。
「…サンドイッチ??」
『……イヤだった?』
「いや……別に…」
何、その間… 等と思いながら自分と赤也のサンドイッチを乗せたお皿をテーブルに置く。
『飲み物は自分で持っていってよ??』
「分かってるって…」
物凄く眠そうな赤也。 …昨日、夜中までゲームやってたな
赤也に呆れつつも冷蔵庫からイチゴミルクを手に取り椅子に座る。
「おはよー…」
『「おそよう」』
お母さんが赤也同様、寝ぼけた状態で起きてきた。
『お父さんは??』
「起きてゴルフ行ったわよ」
『え…』
一番、早起き し、知らなかった… ってお母さん冷蔵庫に凭れて寝ないで!!
20120109
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