切原くんお姉さん
コンビニ

電車の中。
座って2人から貰ったプレゼントを開けた。


雪乃から貰ったプレゼントは私が欲しかったブレスレット
恵里奈からのプレゼントは跡部くんと侑士くんの写真。


正直、写真とかいらない…
私は恵里奈にメールした。


"何あれ"
それだけ打って送信した。
すると1分もしない内に返信が来た。


"侑ちゃん可愛いやろ"
何故かこのメール文にイラついた。



『私は若くんのが良かった…』



跡部くんと侑士くんには悪いけど…
そう心の中で思った。


あれから10分…
私は電車から降りて改札口を通る。
前回同様、私はコンビニに入る。


今回、知り合いは居なさそうだ。
安心した私はまだ読んでいない漫画を立ち読みする。



「―――先輩わ!!」

「――が悪いんだろ!?」

「―んしゃい」



外が騒がしい。
そう思って外を見ると赤也と丸井くん?と白髪がいた。


ジーッと3人をコンビニの中から見つめる。
すると白髪がコチラを向いた。
私はその場にしゃがむ。



冷や汗が頬を伝うのを感じて私はゆっくり立ち上がる。



『あっ…』



赤也に見つかった。
私は腰を曲げた状態のまま赤也を見つめる。


赤也は私を見つめたまま動かない。
そのせいか丸井くんと白髪が不思議そうな顔で赤也を見つめている。


早く家に帰れっ
そんな私の思いが通じたのか赤也は顔を真っ青にして2人に何か言っていた。


赤也が何を言ったのかは分からないが2人は頭の上にクエスチョンマークを幾つも浮かべながら赤也に背を押された状態で私の視界から消えて行った。


私はホッと息を吐いてイチゴミルクを手に取りレジに向かった。


レジのお兄さんはニコニコしながらお会計をしてくれた。


お金を渡しコンビニを出ようとした所で後ろから"いやー…若いって大変だねぇ"何て声が聞こえた。



『そーゆうお兄さんも若いですよ…』



と、返して家に帰った。





コンビニは危険だ
あのコンビニ危険だわ…
毎回、赤也を見る気がする。




20120105
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