切原くんお姉さん
勝負内容

先生に難しそうな問題を5つ出された。
まぁ、全部答えたけど!



先生は無言でテストを配り始めた。
それから50分間テスト…



お昼は急いでいかないとなー
そう思いながら問題を解く。
















25分経った頃には問題を全て解いて私は暇になる。
テストの問題用紙の隅に小さく絵を描く…



10分で飽きてしまった私はどう曾孫を負かすか考える。



テストの総合点、拳で勝負。
のどっちかが妥当だよね?
……後でテストの総合点で勝負っ
とか言って来ようかな…





「はい、終了シャーペン置けよー」





先生はプリントを後ろから前に送るように言った。
私は後ろを向いて送られて来るのを待つ。



千春からプリントを貰い目の前の教卓の上に置く
先生は名前が書いてあるか確認した後、教室から出ていった。





『じゃ行くか』



「どこに??」



『んー…曾孫に??』





そう言って教室のドアに向かう。





ガラッ






「切原実奈!!」



「テストで」



「「勝負よっ!!」」





そう言って私を指差す曾孫…





『別にかまわないけど…』



「フフフ…貴方は私達には勝てないわよ」



「何て言ったって私達は2人揃って学年トップ何だから!」





ドーン
と効果音が聞こえそうな勢いで言った曾孫。
私はジト目で2人を見る。





「何よその目!!」



『いや…睫毛とれてるよ…』





そう言った瞬間、顔を真っ赤にした。
ポケットから鏡を出してチェックしている…



もう片方の子は笑いを堪えているのか肩が震えている。





「なんで教えてくれなかったのよ!!」



「ご、ごめっプッ」



「美沙子!!」





それから姉妹喧嘩を始めた2人
私は面倒くさくなり席に戻る。



千春が何か言いたそうな目をしていた。





「き、切原さんっ」





そう声をかけてきたメガネ男子。





「あの…頑張ってください…」



『………』



「負けないで…あの…」



『ありがとう…大丈夫だよ負けないから』





そう言ったらクラスの何人かに手を握られ"頑張って!!"そう言われた。



何だか嬉しくなった。





「双子ーさっさと教室帰れよー」



「「!!は、はーいっ」」





猫なで声でそう言った曾孫…
岬先生が中に入ってきた。



曾孫はキャッキャッしながら教室に戻って行った…





『気持ち悪っ』



「え、俺が!?」





恋する乙女??
もしかしてあの双子…
岬先生の顔が好きなの??




20120127
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