切原くんお姉さん
権力者

「さっきの2人は双子の姉妹なの」

『…双子??』

「うん、校長の曾孫なんだって」

『…それで権力者??』

「うん…」



ヤバい、呆れて何も言えない…
何…この学校にはバカしか居ないわけ!?
確かに跡部くんもバカっぽいけど!!
いや、頭は良いのか…??


…とりあえず校長の曾孫何でしょ??
曾孫何でしょ!?
だったら権力とかないんじゃないの??
あ、アレか…校長が曾孫にべったりなのか…なるほど…。


そう勝手に解釈した私は千春の肩に手を乗せて…



『大丈夫、そんな奴は権力者でも何でもない…』

「??」

『ただのバカだから』



そう廊下で言った瞬間クラスの連中がざわざわとしだした。
私達の会話聞いてたんだ…
等と思いながらどう負かすか考える。


やっぱり拳で??
んー…向こうは何で来るのかな…



「実奈??」

『んー』

「あの…聞いてます??」

『………』

「実奈さーん!?」



私はとりあえず席に座って考えようと思い教室に入る。
後ろで千春が何か言っている気がするが気にしない。


ぶつぶつ独り言を言う。



「おーい切原ー」

『…で…だし…』

「きーりーはーらっ」



わっと視界いっぱい岬先生の顔がうつる…
私は驚いて固まる。



「ボーッとし過ぎだろ」

『…すいません』

「…何か妙に素直だとキモいな」

『殴って良いッスか??』

「じ、冗談だってー」



アハハハハ…
と笑って教卓の前に行った岬先生。
若干、苦笑いだったのはなぜだろうか…??


ハァーッとため息を吐いたらツンツンと背中を突かれた。
私はそのまま後ろに倒れる様にして千春をみる。
云わば逆さ状態。



「何でこの体制??」

『ん??気分??』

「…やっぱり実奈って変ね」

『千春が私に素を見せないからぜよ』

「え」

『…いい加減素を出しんしゃい』

「…ありがとう実奈」

『いえいえ』



そのまま前に体重をかけ前を向く。



「切原…」

『ごめんね先生』



てへぺろ
って言ったら岬先生は額に青筋を浮かべた…





先生は意外と短気
おー怖い怖い…
ん?問題??楽勝楽勝っ!!




20120126
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