切原くん家のお姉さん
サボる
1、2限と授業が終わり私は学校を抜け出した。 抜け出したって言っても隣にある中学校の敷地に入ってサボってるだけ何だけどねー…
まあ、バレなきゃ良いだろ。 って感じでサボってるからね!!
私はフェンスを飛び越え近くの木に凭れた。 周りからバレないように茂み側に移動する。
ジーッと空を見ていたが飽きてしまった… 私はお昼まで寝ることにする。 あ、ちゃっかりお弁当とか持ってきてるからお昼を逃す事はない。
「――――ザいんだよ!!」
「――からって調子のってンじゃねーよ!!」
ガンッ
『ハッ…』
大きな物音で目覚めた私はケータイで時間を確認する。 12:30… お弁当を食べようと隣に置いてあるお弁当を取ろうと動く。
ガッ
そう鈍い音が聞こえた。 私はそっと茂みから音がした方を見る。
『……イジメ?』
化粧の濃い子1名、ちょっと派手目な子2名、そして彼女達に囲まれている小さな女の子1名。
うん、イジメだよね… でも違ったら…
そう思って私は暫く彼女達の様子を伺う。
「あんたがマネージャーなんて認めないわよ!!」
「幸村くんの妹だからって!!」
そう言って暴力を振るう彼女達。 私は茂みから出る。
カサッ
音がして此方を見る彼女達。
『わー…怖い顔』
そう言って笑ってしまった。
「誰よ、あんた」
『ん?私??』
「そうよ」
『立海大付属高校2年山田花子ですけど?』
「ハァ?」
誰が本名教えるかバーカ。 と思いながら彼女達に近づく。
『何??新学期からイジメ??』
「……あんたには関係ないでしょ」
「って何で高校生がここに居るのよ!!」
『え、サボってるからだけど??』
笑顔で答える。
地面に踞っている女の子を見る。 お腹を蹴られたのか手でお腹を抑えていた。
『ねぇ……私もまぜてよ』
暴力… 私が笑ってそう言った時 彼女が顔を上げた。 その瞳に怒りと恐怖が浮かんでいた
20120119
←|55/139|→
TOP
|