切原くんお姉さん
クラス

赤也と中学校の校門で別れた後、私は高校に向かった。


とりあえず私は人が群がっている所に行った。
クラス表が貼ってあるのか周りは"また一緒のクラスだね"みたいな会話をしていた。



『2‐Bか…』



絶対、友達出来ないな…
そう確信した私は1人で教室に向かった。


席は自由なのか周りは友達同士で座っていた。
私は誰も座らないであろう真ん中の一番前に座った。



「あの子誰だろ??」

「見たことないね…」



絶対、私の事だよねー…何か嫌な気分。
そう思っていたが急に騒がしかった周りが一気に静かになった…


まさか声に出てたとか??
内心、戸惑いながらもチラッと後ろを見た。



そしたら金髪の子が居た。
皆、彼女を避けるようにしていた…



「…何」



ずっと見ていたせいか彼女に声をかけられた。
え、この子この学校の番長的な感じ??



『………おはよう』



にっこり笑顔で言ってしまった。
その瞬間、教室の空気が凍った気がした。



「……おはよう」

『!!?』



まさか返してくれるとは…意外だ。
周りもそう思ったのか意外そうな顔をしていた。


何かこのクラスやりにくい。
そう思った。


番長はスタスタと私の後ろの席まで歩いてきた。



「あんた名前は??」

『切原 実奈』

「転入生?」

『うん』

「ふーん…じゃ私の事 知らないんだ?」


『…まあね』

「………仁王 千春」

『……これから1年よろしく仁王さん』

「うん…」



それだけ言うと仁王さんは机に伏せた。
私はそんな仁王さんを見て小さく笑った。


クラスの皆はビックリしてるのか静かなまま。



ガラッ



「体育館に移動しろよー…あ、背の順な」



先生はそれだけ言って隣の教室に行った。





新しい学校
とりあえず友達1人ゲット
仁王 千春ちゃん…綺麗な顔してたな…




20120112
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