切原くんお姉さん
恋ばな

今日は日曜日。
私は電車に乗って雪乃の家の前まで来た。
恵里奈は既についてるとの事。

因みに今日までは家に引きこもってテレビを見るかゲームをしていた。
赤也にはものすごく冷たい目で見られた…アレは泣きたくなったよ…。


私はとりあえず目の前にある呼び鈴を押した。



《はーい》

『………』

《あ、玄関開いてるよー》



その声を聞いて玄関に向かう。
玄関を勝手に開けて、靴を脱いでいると恵里奈が来た。



「実奈ー!!」

『「うるさい」』

「ヒドッ!!」

『あ、雪乃久しぶり』

「うん、久しぶり」



そう言って雪乃の家に上がる。
恵里奈を放置して雪乃の部屋に向かった。


部屋にはジュースとお菓子が用意されていた。



『家の人は??』

「長太郎は部活でお父さんとお母さんはデート」

『そ……このお菓子貰い物??』

「うん、まだ余ってるから持ってく?」

『貰ってく』

「じゃあ帰りに渡すよ」

『ありがとう』

「………え?私には聞いてくれへんの??」



またまた恵里奈を無視して雪乃と話す。


話してる最中、恵里奈が余りにもうるさかったので会話に入れた。
そしたら何故か恋ばなになった。



「雪乃って中野くん大好きだよねぇ」

「バッ!!違うわよ!!」

『赤くなってー…説得力ないよ?』

「な!実奈までっ」



3人で笑い合う。



「実奈は好きな人いるの?」

『んー…どうだろ?』

「なんやそれ…」

『まぁ、雪乃は中野くんで恵里奈は?』

「えっ!?」

「ちょ!!」

『私は二度と会えない人を愛しちゃってますから』

「「嘘っ!!?」」



それから二人に"誰!?"
って聞かれたけど全部、無視してやった。





二度と会えない人
思い出したら会いたくなっちゃった…
……会いたいな…翼に…皆に…




20111225

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