切原くんお姉さん
ショッピングモール

家を出て約30分。
私と赤也は新しくできたショッピングモールに着いた。



「『でっけー…』」



うわーー…
とか思いながら中に入る。



「どっから行く?」

『んー…やっぱりゲーム??』

「よしっ!行こうぜ!!」



ニカッ
と、笑って赤也は私の手を取りゲームコーナーがありそうな方へ歩いて行った。


あ、あそこのお店可愛い。



「あ、あった…」



赤也はそのままゲームコーナーへ入っていった。
私は赤也に引かれるままついて行く。



「おー!!」

『…本見てくるからゲーム決まったら電話して』

「おう!!」



赤也と別れて私は本屋に向かう。
赤也はゲームに夢中だ…



『うーん…何買おうかなー』



雑誌、小説、参考書、漫画…
特に欲しい物がないんだよねー
ま、適当に見てようかな…


















「俺様の美技によi」『跡部くんうっさい』



『もしもし??』

《ゲーム決まった!!》

『分かった、今からそっち行くね』



それだけ言って電話を切った。
手に持っていた小説を置いてゲームコーナーに行く。


本屋から出る時、柳生くんを見た気がしたがそのまま通りすぎた。



『赤也』

「あ、姉ちゃん」



はいっ
と渡されたのは新作ゲームだった。



『OK』



私はお会計するためレジに向かって行った。



「4150円になります」

『………』

「ちょうどお預かりいたします」

『赤也ーっ』



赤也に向かって手招きをする。
赤也は嬉しそうな顔をして近寄ってきた。



「お待たせしました」

『ありがとうございます、はい』

「ありがとうっ」



ギューッと抱きついてきた赤也。
私は赤也の頭を撫でてゲームコーナーから出た。
赤也は背中にピッタリ引っ付いている。





昔と変わらない
こうしてると小さい頃と変わらない
あー…赤也重い。




20111211
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