切原くんお姉さん
ダッシュ

電車に揺られ地元についた。
改札口を通って帰路につく。



『今日の夕飯何にしようかなー』



とか言って歩いていたら目の前から赤也と…中学生とは思えない集団がやって来た。


私は何となく関わりたくないと思い、踵をかえした。



『うーわ…』



元来た道を戻り、コンビニで暇を潰そうとしたら彼等はコンビニに入って来た。
もちろん赤也も…


どうしようかと思ったら赤髪くんと赤也は入って来て早々お菓子の所に行った。



『ゲッ』



あの時の白髪野郎いるしっ


思わず声に出してしまったが私は見つからない様にコンビニを出ようとそっと出口に向かった…



「…お前さん」



その声を聞いた瞬間、私は猛ダッシュで家に向かった。


あの声は白髪野郎だ。
絶対そうだ!!


私はそう思いながらあの赤い帽子を被った中年太りのおじさんの様に走った。



ガチャン


バタン



『あ゛ー…疲れたー』



靴を脱いで冷蔵庫に向かう。


冷蔵庫の中からお茶を取り出しコップに注ぐ。


「あ、実奈先輩!!」『どうしたの…跡部くん…』


タイミング良く跡部くんから返信が来た



"俺様はいつだって格好いいんだよ"



『なんだそれっ』



内容が内容だけに思わず吹き出してしまった。



"そうだね、跡部くんはいつも格好いいよね"
そう返信して私は夕飯作りを始めた。



「ただいまー」

『おかえりー』



赤也はそのまま2階に上がって行った。
顔くらい見せてから上に行きなよ。
とか思ったが気にしないで今夜の夕飯の鮭を焼き始めた。



「姉ちゃん今日の夕飯何?」

『鮭と味噌汁と煮物』

「ふーん…」

『…何??』



ジッと見つめてくる赤也。
私も赤也を見つめ返す…



「やっぱ姉ちゃんが家にいる方が良いなっ!!」

『へ…??』

「…さ、ゲームでもするかー」





まさかの不意討ち
クソッやっぱり赤也かわいいなっ
"姉ちゃんいた方が良いな"って…照れるだろ!!




20111203
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