切原くんお姉さん
ハモる

若くんに突っ込まれた私はニヤニヤしながら鳳弟に話しかける。



『鳳弟久しぶりー』

「お久しぶりです!実奈さん!!」

『それにしても姉に似て君も背高いねー…』



そうですか??
と、首を傾げた。


うーん…
もう少し背が低かったら可愛がりたいんだけどなー…
どうも鳳弟は姉とそっくり過ぎて…



『本当、ムカつくよなぁ…』

「え…」

『……あっ!!姉の方だから!』



どうやら無意識に声に出していたようだ



パコッ



「なに鳳からかって遊んでるんですか貴方は…」

『え、若くんが構ってくれないから…つい』

「………」

『ごめん!!冗談だから!!』



若くんが古武術の構えをしたので私は慌て鳳弟の背後に隠れた。



「……実奈さんって可愛いですね」



笑顔で鳳弟は言った。
私も若くんも唖然としている…



「…眼科行った方が良いんじゃないか?』

『…眼科行った方が良いんじゃない??』



見事に若くんとハモった。
いや、それよりも鳳弟は眼科行った方が良いと思う…



「日吉だって実奈さんの事可愛いって思わない?」

「っ…何で俺に聞くんだよ」

「フフフ」



あれ?
何か若くん鳳弟に負けてる!?


もしかして鳳弟って……まあ、いっか。



『恵里奈ー!私そろそろ帰るけどー??』

「「嘘やん!!」」



忍足姉弟…
何でそんなにボロボロなの??


私は若くんの頭を撫でて恵里奈の方に行った。



『で、恵里奈はどうする?侑士くんと帰る?』

「実奈と帰るに決まってるやん!!」

『あ、うん…』



私は一通りレギュラー軍に"お騒がせしました"と言って恵里奈を引きずりながら校門に向かった。





うるさい先輩
騒がしいのが来たって思ってそうだなー
…あ、宍戸くん達とまともに話してないかも。




20111129
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