切原くん家のお姉さん
待つ
3人に押し潰されている私はコチラを冷めた眼で見てくる若くんを見つけた。
若くんは赤也と違い馬鹿じゃない。 だけど赤也と同じ年だからか分からないが意外と好きだったりする。
まあ、未だに心は開いてくれないけど…
バシンッ
恵里奈の額を叩いたら思った以上に良い音が鳴った。
『なかなか良い感じよ』
私は笑顔でそう告げ若くんの元に向かった。
若くんは私が自分の方に来るのが分かったのかそれはもう…嫌な顔をされた。
私は何だか泣きたくなった。 赤也に嫌われるより若くんに嫌な顔をされる方が傷つくとか私は何だ。
『わっかくーん!!』
それはもう清々しい程の笑顔で若くんに向かって手を振った。 若くんは更に嫌な顔をした。
だから私は若くんに向かって手を振り続けた。
「アンタは何がしたいんだ!!」
と、若くんに言われるまでずっと若くんに向かって手を振り続けた。
3分経ったぐらいに鳳弟が私の隣に来て一緒に若くんに手を振りだしたから若くんが突っ込んだとかは思わないでおく…
お気に入りの後輩 跡部くんもそれなりにお気に入りだけど… やっぱり1番は若くんかな??
20111127
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