切原くんお姉さん
届け物

家を出てだいぶ時間が経った。
そろそろ学校についても良いかな?
と思ったら正門が見えた。


正門の所には赤也の姿があった。



『赤也!!』

「あ!姉ちゃん!!」

『はい、コレで良かった?』

「うん!サンキュー!!姉ちゃん!」



そういって赤也は私に抱きついた。
こんな所で抱きついて周りの人に何か言われても知らないよ?
と、他人事のように思った。



「じゃあ、またな!」

『うん』



周りから見たらカップルか何かに見られるんだろうな。
姉弟なのに顔が似てないから尚更そう見えるんだろうけど…
何て思って帰ろうと来た道を行こうと思ったら誰かに腕を掴まれた。



『…誰?』

「…プリッ」



何なんだ!!!


え?何この白髪…
つか何で私を引き止めたわけ?
意味が分からないんだけど!!



『手、してくれない?』

「…お前さん赤也のなんじゃ」

『…お前こそ赤也のなんだよ』



白髪の腕を振りほどき私は来た道を戻った。


あいつは取り敢えず誰!?
そんな事を思いながら歩いていた。
後ろで白髪が何か言った気がしたが私は無視した。



赤也の彼女かと思ったが…
違うみたいじゃな




「なかなか面白そうな女…見つけたなり」





白髪の少年

あいつは赤也のなんだよ!!
何かムカつく奴だし!!
もう二度と会わないだろうけどっ




20110817
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