切原くんお姉さん
宿題

夕飯も食べ、家に帰ってお風呂に入って座敷に行って布団を敷く。
座敷に敷いた布団の上でゴロゴロする。



『春休みは来週までか…』



なんとなく宿題の続きをやろうと思った。
氷帝の時よりは少ないから多少、余裕がある…


リビングからテレビの音が聞こえて来た。
多分、赤也がゲームでもしているのだろう



『そういえば赤也って何部だったけ?』



今まで気にしたことなかったからなー
確か試合があるから観に来てとか言われた事はあったな…


うーん…
っと悩んでいても仕方がないので明日聞くことにした。


黙々と宿題を片付けていたら赤也が戸の隙間からこちらを見ていた


地味に怖いからやめてくれ。
などと思いながら赤也を座敷の中に入れる



『で?なに?』

「………」



赤也は下を向いているだけで何も言わない。
だけど赤也の左手には宿題がちゃっかり握ってある


ジーっと赤也を見つめていたらバッと顔を上げてこう言ってきた。



「宿題手伝ってくださいっ」



そして土下座しやがった



『は?』



正直言って土下座する奴は嫌いだ、変態を思い出すから。

私の脳裏にちらつく前世のクラスメイトがニヤニヤしながら私を茶化す光景が思い浮かぶ。



バキッ



「え…」

『……自力で頑張りなさい』



にっこり…
そんな効果音が付きそうな笑顔を赤也に向けて私は手の中でバラバラになったシャーペンを捨てにキッチンに向かった





気に入らない奴

赤也が真っ青だったけど気にしない。
殿内元気か…いや、くたばれば良いか。



20110724
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