切原くん家のお姉さん
仲良し
羽山くん、前田くんと一緒に学食に来た。 初めて来た学食は何だか新鮮だと私は思った。
「あ、俺等は席取っとくから」
「おう…あ、お前いつもので良いよな??」
「おー」
私は羽山くんに手を引かれながら後をついて行く、前田くんは羽山くんの分の食券を買って列に並んでいる。
羽山くんは窓際の良い席を見つけ早足でそこに向かう、途中周りから多くの視線を感じたが多分、羽山くんがそれなりに顔が良いからだと思う。
それなりって言い方は悪いかも知れないが、私の周りには跡部くんや侑士くんと言うイケメンが周りに居たものだから、少し感覚が可笑しくなっているのかも知れない。
『あ、一応赤也もか…』
「何か言った??」
『いや』
「そう…」
椅子に座ってお弁当を袋から取り出す、羽山くんはボーッと前田くんの並んでいる列を見ている。
『それで?』
「ん?……ああ、仁王さんってどんな奴が好きなの??」
『…さあ?』
「じゃあ悠季の事どう思ってる??」
『意識はしてるよね…動揺してたし』
「へー…」
羽山くんはニヤニヤしながら前田くんを見ている。 私はため息を吐きそうになったが何とか耐え、ブロッコリーを口に含んだ。
「お待たせー」
「サンキュー」
前田くんは右手にカレー、左手にはラーメンを乗せて此方に来た、羽山くんの前にラーメンを置いて前田くんは私の隣の席に座った。
『前田くんって千春の事好きなの??』
「ブフッ」
『「汚な!!」』
「おまっ!!ゲホッ」
「ちょ!!米飛ばすなよ!!」
「き、切原なんだよ!!」
『いや、どうなのかなーって』
「そんなの好きに決まってんじゃん」
「な、ななななな!!」
『へー…』
「っ秀だって仁王の事好きだろ!!」
「うん」
「………」
笑顔"うん"と言った羽山くんと違い唖然としている前田くん。 とりあえず私はどうしたら良いのだろうか… そう思いながら残りのおかずを食べる。
「あー…あのさ」
『ん?』
「今度、仁王も誘って遊びに行かね??」
『…別に良いけど??』
「よしっ!!」
ガッツポーズをした前田くんを尻目に私は袋の中からポッキーを取りだして食べる。
『あれ?羽山くんは良いの?』
「うん…別に仁王と付き合いたいわけじゃないから」
『へー…』
私は羽山くんにポッキーを勧めた、前田くんは勝手に3本取っていた。
仲良しな2人
千春に何て言って誘おうかな… うーん…まあ、何とかなるか
20120327
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