切原くんお姉さん
恋しい

千春とコンビニの前で別れた後、私はそのまま家に向かう。
千春はコンビニに用があるのか中に入って行った。


家まで何歩でつくか数えてみようかと思ったが途中でめんどくさくなりやめた。


家について玄関の鍵を開け、そのまま自分の部屋に行き部屋着に替える。
着替え終わった後は明日の時間割通りに教科書等を入れ替える。


1階に行きお風呂掃除をして夕食を作る。
今日は炒飯とスープ。


ちょっと手抜きかな??
とか思って冷凍の餃子を焼くことにした。



『まあ、こんな感じかな…』



夕食を作り終えテレビを見ようとソファーに座ろうとしたら丁度、赤也が帰って来た。
その数分後母が帰宅し父もその後直ぐに帰宅した。


それから直ぐに皆で夕食を食べる。


こんな早い時間に家族で夕食を食べる事が滅多に無いので何だか変な感じがした。



『お風呂入れるー』

「うーん」



ご飯を食べ終わった後、母と赤也がゲームを始めた。
父は仕事を持って帰って来たらしくパソコンと睨めっこしている。


お風呂が入り、私は珍しく1番風呂に入った。



『ふうー……』



お湯に浸かって今日の出来事を思い出す。


丸井くんって分かりやすいよね…
フェンスを登る前に丸井くんに言った事の印象が強くてすっかり忘れていた仁王弟。



『まーくん…』



何か違和感。
やっぱり仁王弟で良くない??
そんな事を考えながら頭を洗う。


全身洗い終わりそのまま脱衣場に行ってタオルで体を拭く。
今日は何だか恵里奈と話したくて私は下着とロングTシャツを着て自分の部屋に向かった。



≪もひもひー?≫

『あ、恵里奈?』

≪違いまーす≫

『すいません間違えました』

≪嘘、嘘やからっ!!≫

『分かってるわよ』

≪………グスッ≫

『ごめん、切るわ』

≪何か今日冷たない!?≫

『そんな事ないわよ』

≪…で、どないしたん??≫

『んー…声が聞きたくなった』

≪え……て、照れるやんっ≫

『キモッ』

≪やっぱり実奈やな≫

『まあ、私だからね』

≪『フフフッ』≫



それから1時間、恵里奈と他愛もない話をして眠りについた。





恋しくなる

そういえばお婆ちゃん達
いつ帰って来るんだろ…




20120324
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