切原くんお姉さん
電話

2人でテレビを観ていたら電話が鳴った。
母さんかな?とか思って電話にでた



『もしもし』

《あの…赤也くん居ますか?》

『赤也?いますけど…』

「…俺?」



うんうん…と赤也に向かって頷き電話の相手の話を聞く。



《部活の事で用があるんですけど…》

『えっと…お名前の方は…?』

《あ、すいません丸井です》

『丸井さんですね?』



そう言った瞬間、赤也が飛んできた…
え…?どうしたの??

赤也は私から奪うように受話器を取って行った


……いじめか?
少し…否、だいぶショックだが赤也が目で"どっか行け"と訴えてくるので私はソファーに戻った。


赤也が丸井さんと何を話してるかは分からないが何だかめちゃくちゃ赤也が不機嫌なのは確かだ。



『丸井って誰なんだろ…』



部活の事でって言うくらいだから赤也と同じ部活の人だよね…
うーん…気になる。



「あー…はい……いや、アレは姉……だーかーら!!違うッスよ!!」



ん?私の事で何か言われてる?
おー…慌ててる、慌ててる!!
何か赤也おもしろーい!


そう思って見てたら赤也が受話器を置いた。



『…部活の人??』

「……うん」

『なんて?』

「明日の朝練の時間変更の事だった」

『…私の事聞かれた?』



ガシャーン



『………』

「き、聞かれてねーよっ」



赤也さん…貴方めちゃくちゃ動揺してますけど??
え?マジで何言われたの??
つかマグカップ割れて…



『本当??』

「………彼女かって聞かれた」
『ブハァ!!』

「だ、大丈夫か?」

『だ、大丈夫よ…紅茶噴いただけだから』

「いや、大丈夫じゃねーだろ…」

『あー…うん…赤也ドンマイ』

「……何かムカつく」



彼女と間違えられた?
私、赤也のお姉ちゃんなんですけどっ


内心アタフタしてたらリビングのドアが開いた



「たっだいまー!!」

「『………』」

「アレ?リアクション薄くない?」





バットタイミング

母さんが帰って来てなんとか落ち着いた
赤也の顔が真っ赤だと気づいたのは落ち着いた後だ




20110717
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