【きのこたけのこ】
・おばかなはなしです
・ニールはたけのこの里派
・アレルヤはきのこの山派
・どっかで見たことあるネタだ(2ちゃんまとめネタ)
・無条件にアホエロだ
・しかし通常運転シリアスだ
・二期アニューちゃん離脱あたりの時間軸
それらをふまえてどぞ!




…ほんとに?
……ほんとにOK??

我ながらびっくりなほど突然のエロ

リヴァイヴ・リバイバルによる種割れで、一度はたけのこ派もきのこ派も無くなった筈のトレミー内だったがアニュー・リターナーとニール・ディランディによるイノベイドの反乱が起きる。
ーーたけのこ派によるトレミーの制圧、及びガンダムの奪取作戦であった。
「さあアレルヤ!お前もたけのこ派になるんだ…っ!」
「くっ…僕は!もう二度と…ったけのこ派なんかに屈したり…しな…っっ!」
一度は「両方おいしい」という妥協案を出したアレルヤは、もう二度と自分の意思を曲げないという確固たる覚悟をしていた。
たとえそれがさくさくパンダ派のソーマとわかりあえくなってしまっても、アレルヤは自分がきのこ派である事をはっきりと言える事実を誇りに思ってしまったのだ。
アレルヤの内に潜むたけのこ派というハレルヤはもういない……だからこそ、信頼し、尊敬していたニールが口にたけのこの里を無理矢理ねじ込もうとも、歯を食い縛り、必死に自分はきのこの山派であると主張し続けた。
だがニールに壁際まで迫られ、抵抗する両手を一纏めに拘束されて目前にそれは迫って来る。
二層のチョコ…同じものを被っていても、どうして両者はこうも争い合うのだろうか。
それがアレルヤには酷く哀しいことだった。
クラッカーか、クッキーか、それだけでこの二つのチョコレート菓子は戦争の火種となるのだ。
「食え!アレルヤ、食うんだ…っ!」
たけのこの里中毒症を克服したと思っていたニールは、まるで火がついたように再発した。
いや、克服したように見せられていたのかもしれない…リヴァイブとアニューの後ろに潜む、イノベイドたちによって。
唇に押し付けられるそれは、アレルヤの好きなきのこの山と同じチョコレートの筈なのに、アレルヤは口を開く事をしなかった。
「?!ニール、何を…!」
ニールはチョコレートの溶け出したたけのこの里を己の口に放り込んで、空いた右手でアレルヤの顔を掴む。
無理矢理口を開かせるようにして、ニールは口移しでたけのこの里をアレルヤの咥内に押し込んだ。
唾液で湿気ったクッキーの臭いが口の中いっぱいに拡がる。それと同時に、とろりとしたチョコレートの濃厚な甘みがアレルヤの食欲を誘った。
依然口付けられたままで、吐き出そうにも飲み込もうにも、歯も舌も動きがままならない。
どうしてかそのまま顎を引けばいい筈のニールは、アレルヤに唇を押し付けたまま、アレルヤの咥内にあるたけのこの里を味わい始めたのだ。
驚愕がアレルヤを襲う。
憎かった筈のたけのこの里が溶け出していった。ぐちゃぐちゃのそれは、殆どがニールの口の中へ帰って行く。
食べられているのは、たけのこの里ではなく、アレルヤとなった。
まだチョコレートの香りが残る舌が絡められる。
それを味合わせるように、ニールはアレルヤの舌を啄み、自らの咥内に招き混んで弄んだ。
肉厚なニールの舌はざらざらとしていて、アレルヤの呼吸は荒くなる。無理矢理舌を引っ張られて、好き勝手にされて、上手に呼吸が出来ない。
それに気付いてか、知らずか、ニールは今度はアレルヤの咥内に舌を挿し込んだ。緩やかに歯列をなぞり、裏顎を舐め上げる。アレルヤの唾液が顎を伝い落ちる頃には、チョコレートの香りなどとうに消えていた。
「アレルヤ、ほら」
優しい声でニールは微笑む。
酸素不足と、緩慢的な性的な刺激で、ぼんやりと蕩けた思考のまま、アレルヤはついに口を開けてしまった。
しかし口の中に入れられたそれをアレルヤは咀嚼する事なく、ぽとりと口の端から落としてしまう。
「そんなにきのこの山が好きなのか」
「もうこんな事やめて、ニール、やめ……あっ?!」
先程の口付けで、僅かに硬くなっていたアレルヤの中心をニールは握り込む。突然の刺激にアレルヤは思わず声を上擦らせ、そこをじんわりと熱くさせた。
制服のスラックスのうえから、リズムをつけるように一定のスピードでそこを刺激される。もどかしい快感がアレルヤに訪れるが、両手は未だ拘束されたままで、冷ややかな汗が額を伝う。
スラックスと下着が擦れる、その衣擦れがよりもどかしさを感じさせ、でも、先程まで執拗にたけのこの里を食べさせようとしていたニールがどうして急に自らの中心を掴んで、訪れる事のない絶頂へと導こうとしているのかアレルヤには不思議でならなかった。
とろとろと滲み出た体液が、下着にもう染みを作ってしまっているのが見なくても肌で伝わった。それが下着を通り越して、スラックスに現れるまでそう遠くは無いだろう。
ニールは無言で、まるでマッサージでもしているかのようにアレルヤの中心を揉みしだく。
「あ…あっ、嫌、ニール、いや、やだぁ」
無機質なその表情が恐ろしく、アレルヤはついに涙を零した。
こんな事になるなら素直にたけのこの里を食べておけば良かったと後悔さえもした。
どんなに嫌な事をされても、尊敬していたニールの前で粗相をしてしまうのだけは、自尊心が許さない。
こんな恥ずかしい姿を見られたくない。
自慰ですらする事に抵抗のあるアレルヤにとって、これ程羞恥な事は無かった。
「いや……はなして、ごめんなさい、謝るから…っ!もうっっ…離してぇっ!」
髪を振り乱しアレルヤは懇願する。
しかしニールはついに手をベルトに掛けた。
カチャカチャという軽い金属音が鳴り響き、引き抜かれたベルトはニールの左手の代わりにアレルヤの両手を縛り付ける。
膝下まで下着とスラックスを脱がされて、ニールのその動きは完全に止まった。
「え……?」
「離してあげたぞ?」
ひんやりとした外気を下半身に感じる。
アレルヤのその完全に膨れあがったそれはニールの眼下に曝け出され、白濁の液を滴らせながらぬらぬらと艶めいていた。
「いっ…嫌、見な、みないで……!」
無呼吸に口を開閉させながら、アレルヤの大きなそれは微かに白い液体を噴き出す。
ぱたぱたと雫が床に落ちて、虚しさが心中を擽った。
そのまま壁伝いにアレルヤは崩れ落ちてしまう。
束ねられた腕でなんとか顔を塞ぎ、俯いたままニールが立ち去るのを待つ。
しかしニールはそこに膝をつき、アレルヤの両脚に手を掛けた。
ニールは膝裏に手を差し込んで、持ち上げる。
何か熱いものが、腰に当てられているーーそれの存在を感知したのと同時に、アレルヤは金切り声をあげ、叫んだ。
「ひぃ…ッあぁああァ!!!!」
アレルヤの、自分ですら見た事のない場所が暴かれていく。
人生のなかで、まさかそんな所を同じ男性に、犯されてしまう事なんて。
一般の成人男性であれば、死ぬまで想像すらする必要の無い事だ。
だけどそれは今現実として起きている。
「そんなにきのこが好きなんだな。……ほら、俺のこれを、こんなに美味しそうに咥えて…」
そのまま丸め込まれるようにして、ニールのその熱く長大なものが奥へ奥へと埋めこまれて行く。
ずるずると背中は壁を伝い降り、首が九十度に曲がりそうになった。
「いや…っ、こんなの、嫌だァ…」
ただただ零れ落ちるだけの涙で、アレルヤは必死に抵抗をする。
「なにが≪嫌≫?」
そんなアレルヤを尻目に、ニールのものは完全にアレルヤの中に収まってしまった。
「たけのこの里を食べるのが?」
「……それとも、俺に抱かれるのが?」
切り裂かれそうな痛みを耐えながらアレルヤはニールを睨む。
「そんなの…ぁぐ、あぁあぁあー!!!」
そんなの両方に決まってるじゃないか、とアレルヤが言葉を吐き捨てる前に、強烈な痛みがアレルヤを苛む。
「うぁ、痛、ぃあァっ」
ニールのその大きなものが荒々しく出し入れされる。
初めてのアレルヤにはその痛みから逃れる術が分からず、痛みを拒むかのようにそこをぎゅっと締め付けてしまった。
「ん…なかなかいい締まり」
それがニールを悦ばせてしまっている事にすら気付かず。
ずぷすぷと奥深く入れられては、急に引き抜かれたりを繰り替えされ、次第にそこは緩まっていく。
ある程度出し入れに苦痛を感じ無くなった頃には、むずむずと妙な感覚がアレルヤの中に生まれ始めて来たのだ。
「あっ、ニール、やだぁ…ん、ふぁっ」
ある一定のリズムで訪れるその快楽の正体に、アレルヤは気付き始める。
それは、ニールのその熱く大きな性器が、引き抜かれるときや。
挿れられている穴の縁を捲られるような、ずるずるとした感覚と、恐らく内部にある性感帯がニールの性器の反り返ったカリの部分に引っ掛けられる感覚がぞわぞわとした快感に変わっている。
または引き抜かれたそれが勢い良く中を抉るときにも、その内部の性感帯を突き上げられて、アレルヤはもう声を抑えるなど出来ず、ただただ快感に飲み込まれる。
「ひぁっ、あっ、ああん!うそ、きもちいい…っ!?」
「コラ、お前ばっか…っ気持ちよくなってるんじゃねえよ…!」
最初はアレルヤの事など感知せず、といった様子でひたすらに凶暴なまでに打ち付けを繰り返していたニールの動きは、いつの間にか激しくもアレルヤを気遣った優しく官能的なものへと変化していた。
アレルヤのスラックスを完全に引き抜き、足を押し上げる体勢から、割り開いたそこに体を挟み込む…所謂正常位へとニールは体勢を変えた。
アレルヤは縛られた手首を捩り、腕でニールにしがみ付くようして抱き込む。
「あん、ァふ……んっんあっああっあっあっ」
断続的な快感で、アレルヤはだらしなく口の端から唾液を滴らせる。
抱え込んだ腰を掴んで、ニールはアレルヤの呼吸と締め付けに合わせ律動を繰り返した。
「っふ……アレルヤ、そろそろ出すぞ…!」
激しいその律動は、アレルヤのなかの更に奥へと向かって行く。
一番奥を貫くと同時に、その最奥へとニールは熱い白濁を注ぎ込んだ。
「っっ!きゃ、ぁあぁぁああぁああ!!!」
まるでそれが引火したかのように、アレルヤは仰け反り叫びながら白いものを吐き出してしまった。
びくびくと体が跳ねるアレルヤを抑え込むようにしてニールはその体を掻き抱いた。

浅い眠りから、アレルヤは目覚める。
抱きしめられたまま隣りで眠るニールを見詰め、そしてまだ固く縛られた腕で抱き締めた。
「は……はぁっ、にーる、」
抱き付いて、アレルヤはニールに口付ける。
先刻ニールに無理矢理されたようなものでは無く、濡れた唇と唇を合わせたような、そんなキスだった。
「にーる、すき、すき…」
喘ぐようにしてアレルヤはニールの耳許で呟く。
ニールのことが好きだった。
だから強くたけのこ派をなじる事も、強要するニールを抵抗する事も出来ずにいたのだ。
好きだったという過去形に殉じて、今この状況は本来であればアレルヤの夢だった筈だ。
「好きだったの、ニール、ほんとだよ…」
あの時言えなかった言葉をアレルヤは吐露する。
その声を聞いて、ニールもまた、浅い眠りより目覚めた。
「アレ…ルヤ…?」
そして本当なら、今でも言えない言葉だ。
アレルヤにはマリーがいる。
形とはいえ、周囲には彼女を恋人として称し、このトレミーに置かせて貰っている。
恋人以上にアレルヤはマリーを愛し、そして大切にしていた。それは幼少時に一度、彼女を置いて行ってしまった事に対する反動でもあった。
彼女はアレルヤの母であり、姉であり、信仰する対象でもあった。
それを周囲に理解って貰おうとしなかったのはアレルヤの罪だ。
恋人以上に愛しく、守らなければいけない尊い人と、どうして離れる事が出来るのだろう。
恋人なのだ、とでも言わなければ、二人は引き離される。若しくはアレルヤはガンダムマイスターはおろか、ソレスタルビーイングからも除外されるだろう。
そのどちらもアレルヤにとっては苦痛だったのだ。
尊い人の為に、そして自らに深い傷を負わせた人の為に…アレルヤは戦わなければならなかった。
ガンダムを降りる訳にはいかなかった。
「好き、すき、すき……!」
まるで呪詛のように、アレルヤは零す。
好きで好きで仕様が無かった。
理由のない恋慕は、雪のように溶ける事も、灰のように燃え尽きる事も叶わなかった。
理由が無かったから告げる事も出来なかった。
ただ愛しい。
愛し過ぎたからこそ、失った時の悲しみは数え切れない程降り積もったのだ。
アレルヤの心に深く深く刻まれた傷痕は、今目の前にいるニールだった。
「こんなものがあるから…貴方は変わってしまったんだ…!」
息を吹き返したように、アレルヤは床に転がるたけのこの里のパッケージをニールにぶつけ投げ棄てた。
「僕が好きだったニールは、お菓子をこんな戦争に使ったりしない…!」
一体誰が。
「お菓子は、子供たちを喜ばせる為にあるんだーー!!!」
こんな罠を仕組んだのか。
「……あれ、るや」
ニールはアレルヤの拘束を解く。
「ごめん、ごめん…アレルヤ!」
ニールは糸が来れたかのように涙を零しながら、傷付いたアレルヤの体を抱き締める。
「俺思い出した……むかし、ライルとどっちが美味しいか、って言い争ったこと」
ぽつぽつと、ニールは言葉を紡ぐ。
「俺だってむかしはきのこの山派だった…」
「ニール……」
それでもアレルヤは、未だ争いの呪縛から逃れられ無いニールを哀れむ。
やはりたけのこの里中毒患者にはどんな言葉も通用しないのか……と、落胆したその時だった。
「だけど、刹那と、ティエリアと、久し振りに食べた時さぁ……楽しかったんだよ……」
「お前あの時言ったよな。『どっちも美味しい』って」
「たけのこの里も、きのこの山も、ポッキーも、オレオもチョコあ〜んぱんも、…勿論さくさくパンダも…」
「お菓子は遊ぶものじゃねえんだ!!!!」
そう言って微笑むニールの表情は、かつてたけのこの里中毒に苛まれた頃の窶れた顔ではなかった。
うららかに、アレルヤを見詰める。
「ごめんな…アレルヤ。なにも言わずにいなくなって。俺だって…あの頃から…」
お前のことが好きだった。
そう言ってニールがアレルヤに口付けようとした、その時ーー
「アレルヤ!何やってるんだ!ライルと刹那でアニューとリヴァイヴを改心させてしまっ…………」
「アレルヤ一人に兄さん任せてごめん!大丈夫だっ…………」
「アレルヤ!早くニールに鎮静剤を…………」
「「「何やってんの」」」
扉が開いたかと思えば、雪崩のようにかしましい三人が押し寄せる。
「人が一生懸命戦ってる時に!お前らは!なに呑気に子孫繁栄に励みやがって!!」
「励んでねーよ!……たぶん」
「多分ってなんだよ兄さん!」
「アレルヤ大丈夫か?血は出てないか?腰を痛めてないか?」
「あ…いや、ティエリアそこまで心配しなくても僕は大丈夫…それよりニールを心配したげて」
「本当に治ったのか、ニール」
「あ?あーうん、多分、アニューとかリヴァイブたちの催眠から脱出したっぽい」
「良かった……」
ほっとアレルヤは胸を撫で下ろす。
「三人ともたけのこ催眠から抜け出したみたいだし。……これで、ソレスタルビーイングも活動再開だな」
改心したアニューとリヴァイブはどうやら、ソレスタルビーイング側につくようだった。
ニールの安全を確認して、刹那・ティエリア・ライルの三人は気を使い惨劇のこの部屋を後にする。
急所を隠す程にしか布を身に纏っていなかった二人は乱れた衣服を正し、ニールは立ち上がった。
先程の行為で上手く力の入らないアレルヤの腕を引っ張り、抱き上げるようにして立ち上がらせる。
「……返事は、要らないから」
アレルヤがマリーの事を、たとえどんな意味だとしても愛している事を、ニールは十二分に理解している。
だから、返事など要らないのだと伝えた。
「ううん、言いたい。……待ってて、ちゃんと言える日まで」
平和な世界が訪れたなら、きっと言える。
恋していたと、愛していると。
世界が平和になったなら、きっと…………
微笑み合ったあとに二人は手を繋いで出す。
そしてニールは何かを思い出したようにこう言った。
「その点トッポってすげえよなあ」
「最後までチョコたっぷりだもんね」


happy end...?


12.02/14 UP

まさかのバレンタインデーネタでした。
原作(たけのこの里vsきのこの山的な意味で)とは大幅に違う展開ですた
つーかとちゅうほんきでじぶんなにやってんだとおもった…
苦情はどしどし受付中です☆彡
あ、原作の事に関しては言及無くお願いします(笑)

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