2009-09-12
ということで未送信BOXから発掘されたプロットを
珍しく序章からオチまで書いてたのでここに置いとく
部不適切な内容を含むから下げるよ
※アレルヤのヤンデレ化、発狂、突き落とし、逆レ未遂等
あと台詞あるけど暫定的なものだからあんまり会話してないかも







【続きを読む】をクリックでGO まず最初は二期の最終回(アレルヤ死亡オチ)で始まる
「ああ…やっと、逢えた…貴方に謝れる」
やっとロックオン(ニール)の手を握るアレルヤ。嘘をついたまま死なせてしまった事を泣きながら謝るが、それを受け入れてアレルヤを抱き締めるロックオン。
「今度こそ、二人で生きよう。たとえ永年地獄をさ迷い歩こうとも」
そしてしっかりと手を繋ぎ歩き始めて行く二人
(ここで黒ページ挟んで地球崩壊的な絵)

四角回想台詞で【西暦1900年代後期】
「先生…妻は!妻は大丈夫なんですか!?」とある国のとある地域のとある病院に、走って来た男が一人。
「ええ、母子共に健康です。産道はしっかり開いていたのですが、子宮でお子様が詰まっていたようで…」
「良かった…妻は今何処に?」
「ICUです。予定外の帝王切開でしたから、心身共にお疲れのようでしょう。お子様を見られますか?」
ナースに新生児室に連れていかれる男。
「○○さんですね。お子さんはこちらですよ」
連れられた先には、他の新生児用ベッドとは違い、大きめのベッドに横たわる我が子。
「どうやらちゃんと出て来なかった理由が、子宮の中で手を繋いでいたからみたいなんですよ。生まれる前から仲のいい双子ちゃんですね」
手を繋いで頬を擦り寄せる双子の赤ちゃんは、後にニール、アレルヤと名付けられる。
その後二人は近所でも有名な似てない双子になり、喧嘩もするが仲のよい双子になっていた。
中2になったある日、学校で地震が起きる。たまたま階は違うも同じ階段に居た二人。古い校舎のせいか、天井から落石(木の板とかでも)を顔に受けニールは階段から落ちてしまう。
「あああぁあああああぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」ほぼ同じ時刻に右目を押さえ悲痛な叫び声を上げるアレルヤに、近くに居た友人は驚き駆け寄る。と同時に、下の階から悲鳴が聞こえた。
二人は病院に搬送され、ニールは手術室、アレルヤは叫び暴れるので手足を拘束され安定剤さらを投与され、眠ってしまう。
アレルヤは目を覚ますと明るく白い部屋に横たわっていた。窓際に揺らぐカーテンに手を伸ばしてみるが、手足や胴は皮で出来たベルトで固定されていた。アレルヤは混乱して記憶が曖昧になり、人革の超兵機関やアロウズの捕虜施設を思い出し暴れる。ベルトは安物で、これなら引き千切れると暴れるが体は普通の13歳の体で、そのような事は出来なかった。やがて頭や体が痛み始めるぐらいまで暴れると、やっと異常を感知した医者やナースが駆け付けてくる。
「嫌だ、嫌だぁ!もう此所には戻りたくない!!ロックオン、ロックオンどこ!?どこにいるの!!また僕を置いて行くの!?ロックオーーーン!!」
医者や看護士に押さえ付けられるも、また暴れ同じく安定剤を投与され、しばらくして落ち着いて来るとベルトを外してもらい、此所は何処で、何故このような場所にいるのか、何があったのか説明される。理解したと言うと、ニールの病室に連れて行かれた。すると、ベッドの横で泣き崩れる両親の姿が。ニールは眠っていた。医者は手術は成功したと言う。しかし今後脳障害や、手足の痺れなどの障害が残り、右目はもう障害開くことは無いと告げられ、両親と同じくアレルヤもその場に崩れ落ちた。
両親は面会時間で病院を追い出され、アレルヤもまだ具合が悪いのだと思われ病室に戻されるが、アレルヤは夜中にこっそりまたニールの部屋へと向かった。
「ロックオン…また死んでしまうの?また僕を置いて?今度こそ一人ぼっちにするの?嫌だ…嫌だよ…ずっと一緒に生きるって言ったじゃないか…」
ベッドに腰掛け眠るニールの頬を撫ぜながら泣くアレルヤ。はらはらと涙は伝い落ち、ニールの頬へとふりそそぐ。
「……アレルヤ…?どうしたんだよ…泣いたりして…お前は…昔から泣き虫だなあ…」
目を覚ましたニールから掠れた声が発せられる。涙で真っ赤になっているアレルヤの目元で拭う。
「ロックオン…!僕、思い出したよ…全部全部、だから、もう死なないで…!」
「“ロックオン”…?誰…のこ…と……」
それだけ言うと、ぷつりと糸が切れたようにニールは眠ってしまった。
「“ロックオン?”だなんて…嘘だ…どうして貴方は…思い出していないの?」
絶望が目の前に覆い被さった。アレルヤもまたその場で気を失い倒れてしまう。
その日以来アレルヤは思い出して、思い出して、とニールの枕元で呪詛のように呟く。ソレスタルビーイングの事、二人の事、何から何まで全て。怪我のせいで意識が朦朧としているニールは笑ってその話を聞くが、日に日にやつれこの世のことでは無い残虐なおとぎ話を話続けるアレルヤは、大人達の目には奇怪に映った。
「まだ彼は子供です。今から治療を続ければきっとすぐにでも善くなるでしょう」
両親の同意の元、アレルヤはニールが退院しても、特別隔離室にて精神療法を受ける事になる。ニールの退院の日、アレルヤは鉄格子越しに悲しそうな目でこちらを見るニールを見たのだった。
「僕は狂ってなんかいない!狂ってなんか…っ」
涙を瞳に溜め必死に自分が言っている事が真実だと訴えるアレルヤ。どんなに説明しようとも、大人にはおかしい子供が一人、目の前にいるだけに映っていた。やがてニールが傍に居ない事に痺れを切らしたアレルヤは、自分がおかしな事を言っていたのを認める。考えて考えてどうしたらまともに見えるのか考えて、声を荒らげず平静を保つ。するとどうだ、2、3のカウンセリングで退院許可が降りたではないか。
だが何度もニールに詰め寄り、その度病院に返され、嘘を吐いて退院すという事を繰り返した。
5年から7年の歳月が経ち、ふと母校に立ち寄る二人。こんな小さな机に座ってたんだな、と言いながら懐かしんでいると、あの階段に戻って来る。あの時の事をまざまざと思い出す二人。苦い顔をして俯く。
「ごめんね、もうこれしか方法が無いんだ」
思い切ったように呟くと、アレルヤはドン、とニールを階段から突き落とす。そして自らも階段を踏切り飛び降りた。ドシャっと肉の塊が落ちた音の後、踊り場に広がる赤い鮮血。たまたま見回りに出ていた教師が二人を見付け救急車を呼ぶ。警察にも連絡をいれると、二人は意識不明の重体の為事情聴取が出来ないからと学校の防犯カメラを確認する。そこには明かに突き落とした映像が映っていた。
「………また病院か………」
目を覚ますと、何度も目にした白堊の天井が広がる。だが、今度は隣りにアレルヤは居ない。記憶が混ざって折り重なり曖昧になる。思い出そうとする度頭から吐き気のするような頭痛に見舞われた。ピキピキとこめかみが引き吊る。まるで思い出すな、と訴えるように。
「ああぁああああ、ぁあぁぁ……!!」
あまりの激痛に頭を抱えると意識が飛ぶのを感じた。
「はぁっはぁ……っ思い出した………」
激痛に軋む体に鞭を打ち病室を飛び出てがむしゃらに走るニール。アレルヤの病室を見付けると、容赦無く病室に入りベッドに横たわるアレルヤを抱き締めた。健康的に焼けた肌は蒼白に染まり、所々赤黒く血気を失っていた。頭に巻かれた白い繃帯には赤く血が滲んでいる。
「アレルヤ…アレルヤ、アレルヤ……!」
アレルヤの冷えた体を掻き抱くとだらんと力無く腕が落ちた。ゆっくりと瞼が開かれる。
「……思い出せなかったんだね……」
発せられる声に生気は感じられず、諦めたように呟く。一度瞳を見詰めると、何かを忘れたかのように天井を見ていた。
「いや、思い出したよ……何もかも」
ぎゅぅ、とアレルヤを抱き締める腕に力を込める。するとアレルヤは涙を流しながら言った。
「嘘だ…信じない…!証明してよ!ねえっ」
長い間苦しんでいたアレルヤはすぐには信じられず、ニールに証明を求める。するとニールはアレルヤに深く口付け、これが証明だ、と答えた。20年も忘れて、触れていなかったアレルヤを離さないように抱き締めて、もう忘れない、と言う。ベッドが二人分の重みを受けてギシ、と軋んだ音をたてた。もう一度キスをしようと顔を上げると、信じられない、とアレルヤは言う。まだ信じられない?とニールはアレルヤの頬にキスしながら聞いた。だって、何年も待ってたから、と答えたアレルヤにニールは謝りながら、だからといってあれは痛かった、と言った。やがて二人が目を覚ました事に気付き、警察官がドカドカと入り込んで来た。あの時何があったか、と険しい表情で聞かれ、二人は顔を見合わせふっと微笑み「あれは単なる事故で、事件もなにもありませんよ」と言った。ベッドのシーツの中では、こっそりと握り締めた二人の手があった。

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