小説 | ナノ


▼ カーズ / jogio


Magical Mystery Tour

 光と影の間に白い息が紛れ込むようになった冬の夜。ヘッドライトをつけた車がまっすぐな田舎道を走っている。ハンドルを握っている私の手先は冷たくなってじんじんとしびれている。暖房をつけていてもいまだ手先は冷たく凍てついたままだ。
車の中でも白く凍てついた息が一息ごとに凍えほろほろと溶けていった。
田んぼに挟まれた道を曲がり、山の方へと向かっていく。田舎の不便な所は大自然がある代わりにバイト先が近くにない事だ。
コンビニも車を走らせて三十分だし、来客も狸やら鹿やら、運が悪ければイノシシや熊が窓を突き破ってくることもある。そんなダイナミックな突撃があるような場所に何故住み続けているのかというと情だ。二日三日いれば必ず情はうつってしまう。それが20年程住み続ければ、情以外で家は存在するはずがないという領域にまで達する。
そんな家に私は今疲労を抱えて向かっている。

「一気に暗くなっちゃったなー」

冬は寒くて嫌だが、仕事帰りが暗闇に包まれることの方が嫌だ。指先が冷たく凍えても、5メートル先が見えない方が嫌だった。
バイト先の近所の喫茶店の珈琲をちびちび飲んでそのまま机に突っ伏して眠ってしまいたい気分に陥る。けれどそんな事は許されない。テレビを見ながら炬燵で眠るくらい許されない行為なのだ。何故ならば寒い中に温かいところがあると睡魔がやってくる。それと戦うのが、寒い地方に住み着いた人間の戦う使命だからだ。
人気が少なく、街灯が少なく、田んぼや畑はまんべんなく広がっている。
寒さや暗闇は必然的に恐怖を呼び起こさせる。子供のころから養ってきた幽霊やお化け、オカルト的な恐怖が、感情をざわざわと不用意に掻き立てる。アクセルを思い切り踏みつけたいけれど、変な動物と事故を起こしたくはない。暗闇の中で瞳を光らせている動物とはできれば。
家に帰れば明かりがついているのが常だけれど、今は両親が旅行に出かけていて誰もいないので、電気はついていない。
普通ならばすでに家の明かりが見えるはずなのに、温かみのあるその灯はない。

「はあー・・・」

がっくりと肩を落としてハンドルを操作をするのは、200メートル離れたお隣さんの家に熊が現れたとかなんとかという話があり、できれば一人でいたくないというのが本音なのだが仕方がない。
五年ぶりに夫婦水入らずで外国へ旅立った両親を羨ましがる立場はバイトの私には全くないのだ。
近くの山は夜空よりも黒く塗りつぶされている。空よりも森の方が夜空に相応しい黒だった。平面に見えるほどの黒い森からは夜行性の鳥の鳴き声が響き、時折風に揺られて木々がこすれる音がする。
田んぼと畑の中からは虫の声が静かに響き渡り、あとは静寂が靄のように漂っていた。
空中で何か得体のしれない幽霊が、私に何か不穏な手を伸ばそうと絡み合っているような感じがして、慌てて車を家の前に停めて出た。
今日はカイロを持ってくるのを忘れてしまったので、朝から寒くてたまらない。
明かりのついていない一軒家にたどり着いた。古めかしい屋根瓦のある私の家は、おざなりな玄関で鍵のかかりが悪くなっている。
鍵穴に鍵を刺しこむと、僅かに引っかかってしまい、少しイラつきながらガチャガチャと回していた。
時間が無いというわけではない。この夜が怖くて仕方がなかったのだ。車のヘッドライトも消して、車のライトも消した。早く家の中の電気をつけてテレビもつけて安心して眠りたい。
だが、私が望む明かりは頭上からぼんやりと降り注いだ。懐中電灯のような人工的なものではなく、まるで太陽のような包み込むような光に私は上を向いた。

「・・・え?」

そこには世闇を突き破る太い光の線が一本あった。流れ星の太いようなもの。もしかして、と頭の中で冷静に可能性を探りだし、隕石という二文字が浮かび上がりながらも、まさかそんな馬鹿な事、と、口端をひきつらせてその光を見ていたが、一気に強く光ったので眼を瞑ってしまった。
その瞬間、ドォンッと、衝撃が走った。僅かに地面が揺れるが予想していたよりも小さい衝撃にゆっくりと瞼を上げると、そこには先ほどの暗闇が広がっていた。だが、少し温度が高い気がする。

「何、何なの・・・?」

ガチャガチャと鍵を回し、ガラガラと玄関を開けて電気をつけた。
キョロキョロと視線を動かすと、玄関の真横に何かがあった。ほんのわずかに煙を放っているそれは岩だった。

「・・・ほ、本当に隕石が・・・?」

それにしてはクレーターができていないなと、数十メートル上から落とされたような地面のへこみ具合に首を傾げながら近づくと、その岩ががた、と小さく動いた。
思わず一歩後ろへ下がり、暫くじっとして岩を観察した。数十秒しておそるおそる手を掲げてみると、その岩の熱が冷たく凍てついた手にじんわりと広がっていった。どうやら表面は高温らしい。
懐中電灯を持って来ようと家の中に入り、机の引き出しから懐中電灯を取り出して、慌てて外に出た。
ボタンを押して隕石へ向けると、そこには隕石はなかった。そこには立ち上がり、背骨を伸ばしている裸の人間の姿があった。

「・・・は・・・」

思わず漏れたその声も白く凍えていた。頬も冷たく、手先も冷たく、懐中電灯の光の中に冷たさを感じる空気の沈殿が巻き上がったような揺れが見える。
黒い髪の毛だった。筋骨隆々で、まるで石造のような美しい肉体。額には短い角が生えていて、呼吸しているはずなのに、その人の呼吸は全く凍ることなく白く濁らない。

「ククク・・・長い旅からやっと戻ってこれたと思ったが、何とも辺鄙な場所に落とされたものだな」
「・・・・・」

1、1、0? それとも、1、1、9かな? と、男が独り言を言った瞬間駆け巡った思想だ。その間私の息は凍え続け、呼吸するたび喉は干からび、視界を遮るように白い息が漂う。
腰に手を当てたその人は宿命的な感傷を持って、平凡な田舎の暗い景色を眺めていた。後ろへまた一歩下がると、視線がつい、とこちらを向いた。まるで私なんていないような態度をとっていたので、そんな反応をされた私はギクリ、とするしかない。

「一体どれほどの時間が流れたのかさっぱりわからんが、とりあえず腹がすいたな」
「ひっ・・・」

暗闇の中で光る瞳は、世闇にまぎれて畑で漁っているイノシシのようで、森の中でウサギの首根っこを噛んでこちらを見ているキツネのようで。つまりこの眼の前の男の人は私を捕食対象としてみている。あまり呑気に考えていられない。ばかばかしいかもしれないが、相手は宇宙人だ。あれは隕石ではなく宇宙船で、この男は人間を食べるのだ。
まわりには耳の遠い老人ばかりで、しかも数百メートルも離れている。窓は明かりがついておらず、あたりは真っ暗で街頭の光が人魂のように遠くでぼんやりと光っているだけだ。
背後に下がって、玄関の横にある熊手を掴み握りしめた。

「ちょ、こ、来ないで!」
「ほう、このカーズに命令するか」

相手は日本語を話していて、どうやら名前はカーズと言うらしい。
この真冬に警察に見つかったら連行されるような布面積の少なさという格好にもかかわらず、寒いというそぶりを欠片も見せつけない。
眉を顰めて、寒さに身体を震わせ白い凍えた息を吐きながら、一歩一歩、近づいてくる男から逃げる。

「栄養価は低そうだな」

まあ、致し方あるまい。と、妥協するような発言までしてくる。恐ろしい奴だ。冬ごもり前の動物でもそんな横暴な事は言わない。彼らも命に対して冷徹だが本能的に相手を啓蒙する姿勢はとっている。
知的生命体の男に怒りを覚えつつも、膝はずっと笑いっぱなしでちぐはぐだった。

「あ、ああ・・・っ」

ぶん、と思い切り熊手を一振りした。だが相手はその射程距離内に入っておらず、虚しく冬の空気を空振りしただけだった。
男は、カーズは私に手を伸ばして肩をがしりと掴んだ。余裕の笑みを浮かべて私を見下ろすその男は、本当に石造のように冷たい胸に私の頬を押し付けた。

「・・・は!?」
「む・・・」

一体何が起きているのかさっぱりわからなかった。冷たい岩、氷に押し付けられているような冷たさの中、男の熱い呼吸が私の額を撫でた。捕食者の眼をしたカーズは腑に落ちないというような声を漏らして、更に私を抱きしめる力を強めた。
一体、何故、この宇宙人に、変態に抱きしめられているのだろう。しかも相手は何故意味が分からないというような反応をしているのか。
暫くそうして抱き合ったままでいると、男は私の首根っこを掴み持ち上げてその場に落とした。

「痛っ!」

どしん、と冷たい土に尻餅をついた。痛みに腰をさすりながら、長身のカーズを見上げる。
腕を組んで顎に指をかけ、まるで動物を眺めるように見下ろす。自分の庭に入った野良猫を、いるなら見てやろうかというような片手間を感じるその視線に、私は蛇ににらまれた蛙のように固まって見上げ続けていた。

「・・・女、貴様は明らかに仲間ではない事は明白。人間だという事もわかる」
「仲間って・・・」
「このカーズ、いくら空腹だからといえ、いくら食べていない期間が長いとはいえ、何も考えない時期が長かったとはいえ。よもや食事方法を忘れるなんてことはありえないことだ」
「あの・・・」
「だが、今貴様を咀嚼してやろうとしたが、全くできなかった・・・まるで枯れ木を抱いているようにまったく入らん・・・」
「か、枯れ木・・・」

米神に人差し指を立てて小首を傾げる男、カーズに対して震えは収まった。どうやらこの男は私を思い切り舐めてかかっているようだ。それならばそれに越したことはない。ゆっくりと熊手を使って立ち上がる。
膝に手をあてて身体を伸ばすと、曲がった身体の内部で巡っていた血流が一気に解放されて早く身体を駆け巡る。
一気に熱くなり、少しくらりと眩暈がした。
カーズは暫く私を見つめた後、おもむろに両手を広げた。まるで飛び立つ前のような、威嚇するような鳥のように広げた。

「・・・」
「・・・ふむ」

カーズはゆっくりと上げた腕を下ろして私の肩をがっしりと掴みあげた。とても大きな手だった。
ごくり、と、真意の見えないカーズの瞳を見据える。男は真顔で溜息を吐いた後、人差し指を立てて、くい、と玄関を指差した。

「いれろ」
「・・・・は・・・」

お茶を出せ、と、こうも横暴に要求されることがあるなんて思いもしなかった。
でもこんな裸の男を、冬の夜に放り出すという選択肢を抽出するには、私は寒がり過ぎただけだ。




だがカーズはお茶を一滴も飲まなかった。それどころか横暴にも外にいたままの足の裏で堂々と家の中に入られて慌てて廊下を拭いて男の背にタオルを投げつけた。

「せめて拭いて!」

リビングでがっくりと肩を落とした私は、仕事帰りに家に帰ると、変な隕石が落ちてきて変な男に絡まれてお茶を出すという苦行を強いられ心身ともに疲弊していた。
我が家の広間は畳で、部屋の真ん中に炬燵が設置されているが、カーズはその炬燵に腰掛け、足と腕を組みキッチンの椅子に座った私にぺらぺらと事情を話していた。

「柱の男・・・イタリア・・・宇宙・・・はあ、もう・・・ちょっと駄目よ、色々ありすぎてあんまり入らない」
「女、貴様殺されないことを感謝し、死ぬ気でこのカーズの話を拝聴しろ」
「そんな事言われても・・・いや、そっちこそ感謝しなさいよ! 完全に露出狂として逮捕されても文句言えないんだからね!」
「それにしてもこの建物、恐ろしく狭いな。家畜小屋か?」
「そりゃ宇宙で遭難していた貴方からみたらそうなんでしょうね!」

あーまったく嫌な奴だ。と、万単位年上のカーズに舌をべろりと出してやけくそに叫ぶ。
長らく宇宙を放浪したせいか、聞いてもいないのに自分の身の上話をし始めたのは、興味があったから乗り気で聞いていたのだけれど、あまりにも波乱万丈すぎてうまく理解することができない。暫く時間を空けてゆっくりと噛みしめたいものだ。
柱の男だの波紋だの、明確な善と悪が確立されていて、しかもこの眼の前で炬燵に腰掛けている彫刻のような巨躯の男は人を食べる究極生物だという。
その究極生物は宇宙に放り出され、死なないように身体を構築すると地球に戻れず宇宙をさまよう事になった。死にたくても死ねない状況で思考を止めた彼がどれほどの月日を体感していたのかは知らないけれど、今この地球に落ちて久しぶりに自らの肉体を動かしたカーズは、食べ方も飛び方も力の入れ方も忘れかけているのだという。
先ほど、抱きしめられたのは私を吸収しようとしていたらしい。本当に、と、顔を手で覆ってがっくりと肩を落とす。安堵やら怒りやらでごちゃ混ぜになりながらも、私を見据えて舌舐めずりをする男を前にただ落胆しているわけにもいかないと顔を上げる。

「暫しの雨宿りといったところか」
「今すぐ出て行ってください」
「この寒空の下、服も着ていない男を放り出すのか? ふふ、いい趣味をしているじゃあないか」
「貴方ね」
「断る。もうすぐ夜明けだ・・・久々の地球の重力にも辛いものがある」
「そんな筋肉たっぷりあるのに」
「ただの飾りだ」
「それ服なんじゃ・・・」
「そうか、ならば好きに放り出せ。近隣住民にこの家を指差し、土産話を持ち込んで雨避けになってもらうまでの事だ」
「えげつない究極生物!」

大体究極生物ってなんなの。と、ぶつぶつと言いながらお風呂を入れに行こうとすると、究極生物に腕を掴まれた。びくりと驚いて振り向いた。

「どこへ行く下僕」
「なんで下僕決定なの」
「まだ貴様の名を聞いていないからだ。名乗らないのなら下僕で突き進むぞ? ん?」
「・・・名字名前です」
「そうか、下僕よ色々と情報がほしい。何か話せ」

名乗ったのを後悔しつつも、私は話せと言われたので何か話そうと考え込んだが、やめた。外は雪が降ってもおかしくない寒さで空気が軋んでいる。こんな寒さの中で何か話すなんて事はできそうにない。
頭の回転が遅くなる。致し方ない事だと沈黙していると、熱い湯のみがぴしり、と罅が入り、お茶が机にこぼれた。
まるで自然に入ったように罅割れた湯呑に視線を釘づけにされていると、巨体の男が立ち上がる様子を一拍遅れて気が付いた。
ウェーブがかった黒髪が揺れ、私の喉元に人差し指を突き立てた。

「っ・・・!」

僅かにのけぞる。椅子の背もたれに腰がぶつかり、肘をついて更に背を撓らせる。
息を止めて筋肉の塊の身体の威圧感を感じながら、ゆっくりと、小さく息を吐き出した。
カーズの指はそのまま私の喉を突き刺すことはなく、つい、と鎖骨まで撫でるように滑り落ちた。

「聞こえなかったのか? 話せと言ったのだ」
「・・・う・・・」
「舌がもつれて話せないのか? ならばほぐしてやろうか? そこにある刃物で」
「は、なします。何でも話します! 話しますから!! 離してください!」

とん、と鎖骨から指が離れた。はあ、と溜息を吐いて背後の椅子を動かして腰掛けた。そして暫く黙り込んだあと、またギラリと視線を光らせたので慌てて口を開いた。
とりあえずここが日本の北の部分にある県のど田舎の村で、私はバイトをしていて、両親が旅行でいなくて、物価が高騰しただの、総理大臣がころころかわるだの愚痴交じりに色々話していると、時計の針は一回と半分ほど動いていた。
カーズはすっかり黙り込んで私の身の上話を聞き終えて、私が一呼吸入れた瞬間頬を指で挟みこみ、まるで突き刺すような力を込めて頬を押しつぶした。

「貴様の昔話など毛虫の毛ほども興味がない」
「ひゅいまへん」
「昔、一度起きたときに聞いた話だ。日本人は奥深く遠回りに話を進めるとどこかの書物に書いてあったのだが……ん? 貴様は何なのだ? このカーズが、貴様の言語を用いて会話をしてやっているというのに、何故、質問に簡潔に答える脳みそが付いていないのだ? この私がいつ、貴様のくだらない情報を吐露しろと言ったのだ?」
「いっへまへん」

そうだろう? と長い髪の毛を垂らしながら屈みこみ、睨み付けるでもなくただ見つめているだけで威圧感を飛ばすカーズに、私はほぼ涙目になりながら頷いた。
だがしかし、この男が求めている現代の一般的な情報は、いかんせん説明できる頭がないのは確かである。
当たり前のように享受して生活しているけれど、その原理やら歴史やらを完璧に知って、人に説明できるほど知識に浸りこんだわけではない。
むしろ、冷蔵庫の構造だとか車の構造だとか歴史だとかよりも、宇宙をさまよったカーズから是非話を聞きたいという輩がこの世界にはごまんといるだろう。この地球の全てをさらけ出し、蜜柑の皮の裏側の秘密までひけらかす程、宇宙とは人類にとって無限であり神だ。
宇宙という残滓漂う眼の前の男に、私はろくすっぽこのちっぽけな地球を説明することができない。
地球以前に、私自身を説明することも難しい。まあ、カーズに言わせてみれば人間の女、と一言で片づけられるのだろうけれど。
とりあえず私の頭経由口行きの道順じゃ大混雑してしまうので、簡素な出入り口として学生時代の教科書を持ってきた。
二階の押入れの中に入っていた私の青春時代の名残が埃をかぶっていたので、窓を開けて埃を払った。咳こんでしまったが、これで何とかなるだろう。
これを読んでくれれば暇つぶしになって私の手もあくだろうと、さっさとお風呂に入ってしまおうと踵を返したが、カーズは私の手首を掴み引き留めたので、がくん、と首が背後に撓って歩みが止められた。

「今度は何ですか・・・」
「読め」
「えっ」
「文字は分からん」
「そんな馬鹿な・・・」

馬鹿という言葉に反応したカーズが、伸ばしっぱなしの爪で喉を引っ掻いてきたので慌てて本を開いて朗読した。まったくなんて拾い物をしてしまったんだろう。そろそろ警察やら人やらが来てもおかしくないのに、その気配が全くないところを見ると、おじいちゃんおばあちゃんは夢の中で、あの威力の弱い隕石の存在に気が付いていないのかもしれない。
それはそれで悲しいなあ、と、溜息を吐いて近くの椅子に腰を下ろして、睡魔と闘って本を読んだ。



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