告白
vd♀パラレル
痛い/しねた
妹が死んだ。
近親相姦という罪状の下、妹は周囲から暴行を受け、両目を潰され、挙げ句柱に縛り付けられ火炙りにされた。兄である俺は手厚く保護されて、罪人である妹の姿を目に焼き付けろと命令された。為す術もなく柱に拘束されていく愛しい妹。長く美しかった髪はざんばらに切られ、林檎のようだった頬は青く変色している。
妹は昔から不当な扱いだった。
生まれつき衣食住を保証され悠々自適に暮らす俺とは違い、妹は煤だらけの蔵の中にずっと閉じ込められていた。ようやく外へ出られる様になって数年経ち婚約者を見つけた妹は、この家を離れて幸せになる筈だったのだ。
俺が妹を組み敷き、無理矢理体を繋げなければ。
可哀想な事をした。許されない事をした。だが、何も聞き入れてくれない人間達に対する、あの絶望的な顔が忘れられなかった。
あの女は、魔性だ。